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2006年6月30日 (金曜日)

2006.06.1-2006.06.30 俳句日記

♪(*^。^*)♪  2006.06.30 金曜日 ♪(*^。^*)♪

お互いが互いの看守である国に金属疲労を重ねつつ日々  森本平

樹の下に俤ありて氷張る   飯島晴子

をとめらや氷の上をともに恋ひ  飯島晴子

太竿のかしぐばかりの鯉幟
灯台の眼下翔び交ふ岩燕
つつかかりつつかかり来る荒神輿
ぶつかりて暫し進まず荒神輿
道の駅丘に掲げし大漁旗
おちょぼ口して蚕豆を食みにける
新しき卯波生まれて湘子の忌
岬にはまたまた卯波生れけり
ぶつかりて暫し退く荒神輿
早朝の祭太鼓の調べかな

♪(*^。^*)♪  2006.06.29 木曜日 ♪(*^。^*)♪

誰そこの屋の戸押そぶる新嘗に我が背を遣りて斎(いは)ふこの戸を   万葉集14ー3460 相聞歌

黒南風のむらさき湿り石切場  岡本眸

俳句の心得 表面淡々とさりげなく、しかもしみじみと心に沁みとおるように句をつくる。 水原秋桜子

短夜を縦横無尽に練る赤子 横井理恵

一撥ねし金魚掬ひの紙破る
泳ぐにも少しの化粧されたるや
その佳人しなやかなりし泳ぎかな
立葵いのち思へば空澄みし
朝顔のもうすぐ開く療養所
洛中に佳人在はせば沙羅開く
建禮門院深き思ひや沙羅の花
浜昼顔見れば心に傷みかな
朝顔を一輪渡す車椅子
父の日の父は孤独を愉しめり

♪(*^。^*)♪  2006.06.28 水曜日 ♪(*^。^*)♪

鐘鳴りて春行くかたや海のいろ  素丸

天地の円美しき大夏野  加藤耕子

函館を指して卯波の競り合へり 神田松鯉

花の雲鐘は上野か浅草か  芭蕉

ありそめし文字摺草や温泉(でゆ)の道 岡安迷子

夫婦滝からみからみて落ちにけり
不可解な事はしばしば滝落ちる
初西瓜小ぶりなれども甘かりし
初西瓜模様濃きもの選みけり
久方ビールなりしも泡嬉し
眠らねぬ夜の冷やし梅酒と端居かな
敗戦日かつて荷馬車の糞る街路
自転車で坂をくだれば濃紫陽花
観覧車見降ろしにける椎の花
麦秋や月の滴り愉めり

♪(*^。^*)♪  2006.06.27 火曜日 ♪(*^。^*)♪

草の青さよはだしでもどる 山頭火

草は咲くままのてふてふ  山頭火

踏むまじき沙羅の落花のひとつふたつ 日野草城

うれしさは葉がくれ梅の一つ哉  杜国

我生の今日の昼寝も一大事  高浜虚子

清流に積む芹あまた手に余る
青梅雨や縄電車に乗せ貰ひ
乗せ貰ふ縄の電車や沙羅の花
つばくらや古希にし乗りし縄電車
若葉風乗せ貰ひける縄電車
外湯こそ佳けれや蟇の声溢る
外湯こそ佳けれや蟇の合奏す
泳ぎきて深き眠りの小半時
清流を少し動かし芹洗ふ
浜昼顔水玉いくつ転がせり

♪(*^。^*)♪  2006.06.26 月曜日 ♪(*^。^*)♪

あざみの歌  桜井弘 作詞 八州秀章 作曲
山には山の愁いあり
海には海のかなしみや
ましてこころの花園に
咲きしあざみの花なれば

竹伐の新参鞍馬荒法師   柳井硬恒子

画家午睡水の惑布に浮き  馬場駿吉

水あるは宇宙の奇跡水草生ふ 馬場駿吉

宇宙また永遠には在らず星祭  馬場駿吉

ものぐらく人行く上に降りて居る鉄切断の音無き火花 近藤芳美

浜昼顔とほき汽笛をわれも待つ  小野恵美子
船の汽笛でしょうね。

昼顔のほとりによべの渚あり 石田波郷

渚と言うので」浜昼顔でしょうね。

青梅雨や妊りし歩のたゆたかに
空調の効きかない講義年代記
雲雀てふ喫茶室より見ゆ青嶺
薊見し傷心の旅懐かしき 

♪(*^。^*)♪  2006.06.25 日曜日 ♪(*^。^*)♪
天地(あめつち)の神も助けよ草枕旅ゆく君が家に至るまで  万葉集 4-549 作者未詳

いつの間に夜の省線にはられたる郡のガリ版を青年が剥ぐ  近藤芳美

たちまちに君の姿を霧とざし或る楽章をわれは思ひき 近藤芳美
 
まひまひや深く澄みたる石二つ 村上鬼城

駐在所郵便局と燕来る   鈴木由江

妻留守の男料理の初鰹
龍胆や山波統べし槍が岳
龍胆やアルプスを統べ槍が岳
若葉風胸に一穂文字摺草
したたりの一滴響く茶席かな
靖国の是非は問はずや終戦忌
紅顔の君は還へらず終戦忌
初燕未熟の子にも誕生日
傷心の旅にしありて岩燕
城までは篁の山紫雲英の野
城までは竹の子の村紫雲英の野

♪(*^。^*)♪2006.06.24 土曜日  ♪(*^。^*)♪

おもひつつぬればや人の見えつらむ夢としりせば覚めざらましを  小野小町

独り坐す幽す幽篁の裏
琴を弾じ復長嘯す
深林人知らず
明日来って相照らす
王維

春潮のテープちぎれてなほも手をふり  種田山頭火

あてもない旅の袂草こんなにたまり 種田山頭火

いそりには卯浪輝く襟裳かな
いそりには卯浪輝く銚子かな
たけむらの一家で竹の子づくしかな
掘るほどに竹の子の根の深かりし
日々濃くになりし四葩の便り来し
便りには四葩の色のこまやかに
四葩なほ濃くなりにけるあしたかな
余花惜しむ吉野の山の句会かな
余花ありし学寮尋ぬ句会かな
石南花を尋ね来たりし句会かな

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2006.06.23 金曜日

あさゆふに花まつ比はおもひねの夢のうちにぞさきはじめける   崇徳院

化石凍て節足類の肢正し   馬場駿吉

藍みじん三社祭を渡りけり  加藤郁乎 

このはなのさくやはうつつ初桜 加藤郁乎

春夫忌の垣根にからむ忍冬
青葉風手鞠のやうな眠り猫
抱かせて貰ふ赤子や初燕
みどりの夜眠る赤子の息すこやか
黒百合や剣岳へと雲流る
まつり稚児ほのかに化粧恥ずかしき
茶摘唄音なく回る風車
しもた屋の目高より大き緋鯉かな
路地店の目高より大き緋鯉かな
胸に差す一穂の文字摺草
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2006.06.22 木曜日 曇 小雨 24℃

猫が過ぎ黒揚羽すぎ睡り来ぬ  寿

朝焼や聖(サンタ)マリヤの鐘かすか  山口誓子

朝焼けの雲の遥かに笛の音
パラソルの日陰に佳人昼寝かな
パラソルの陰の小さき昼寝かな
遠嶺にも蘇枋の染みる朝明ける
賜りし指の紅しやゆすらうめ
清盛も見たかもしれぬ沙羅の花 
黄色芥子紅色芥子と蝶渡る
初夏の風頬をくすぐる朝餉かな 
つつがなき宵賜りて胡瓜揉み
つつがなき夕餉賜り胡瓜揉み
そばかすもえくぼと見えし初夏の風
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2006.06.21 水曜日
1582年6月21日 旧暦6月2日本能寺の変。敵は本能寺にあり。
明智光秀の反乱。

河骨の花に神鳴る野道かな  高浜虚子

熱帯魚石火のごとくとびちれる  山口青邨

夏羽織先師は芸に遊びけり   神田松鯉

早苗田の風のなかなる野菜売り
早苗田の風のなかなる道の駅
甘藍の渦の一列風車舞ふ
買ひたるはみめ佳き大根湖の岸
熱帯魚と見えしは佳人泳ぎけり
纜を解くやあやめの岸辺より
七夕やみちのく訛懐かしき
みちのくの訛うるはし星まつり
みちのくの訛懐かし星まつり
岬には採るに余れる浜防風
山法師黄色に咲きし岬かな
夢二碑は浜昼顔に包まれて
栞にと一穂摘みにし文字摺草
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2006.0620 火曜日 
1789.06.20 フランス革命、テニスコートの誓い。

くらがりの合歓を知りたる端居かな  石田波郷

こんなうまい水があふれてゐる 山頭火

今日の道のたんぽぽ咲いた   山頭火

ポテサラに有難きかなマヨネーズ
かの昔マヨネーズ知らずポテサラダ
生かされて古稀なる齢ひ麦の秋
日曜といふ麦秋の空虚かな
生かされて古稀なる齢ひ胡瓜揉み
睡蓮も目覚めし池のあやめかな
見返るは佳人大きなサングラス
梅雨晴れ間銚子の岬浪白し
ほかほかの新じゃが食べて子の育つ
ほかほかの新じゃが食べて未熟の子
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2006.06.19 月曜日
あるときは船より高き卯浪かな 鈴木真砂女
  千葉県の俳人です。

灯台の岬に寄する高卯浪 
青葉潮この浪の先小舟見ゆ 
風香る小さな旅の誘ひかな
息吹けば揺れとどままらず白糸草
玉葱の土をはみ出す太さかな 
夢に見し薔薇こそ君の面影か
平安京今も昔も青葉風
それとなく縁切りのふみ鳥帰る
疎開子へ遥か持ち来しポテサラダ
疎開子へ母持ちきたるポテサラダ
終戦日涙し食べるポテサラダ
未来への舟出もあらん夏の海
朝餉いま青葉若葉の風のなか
房総は黒潮洗ふ初夏の風 
ことごとく窓喜べる若葉風

2006.06.18 日曜日
アマリリス月のなき夜をふかねむり 柴田白葉女

千葉県の有名女流俳人です。ご生存中にお目にかかりました。

水中花人魚も良かれ水のなか
初鰹買ふも小雨のけぶるなか
港には丘ありて初夏の風
きざはしに源氏の君や杜若
触れたれば壊れさうなる白糸草 
忘れじの君こそあるや風香る
佳人なほ見とれるだけか白糸草
願はくは青嶺の川を泳ぎたし
初夏の花溢るベンチで眠りたし
愛犬に合羽ぞ着せよ春の雨
緑陰の散策なれば君ととも
サーフィンを起こせば傾ぐ水平線

♪♪20060617 土曜日 曇 28℃ ♪♪
すべて重荷を負うて苦労している者は、わたしのもとにきなさい。あなたがたを休ませてあげよう。
新約聖書 マタイの福音書11ー28

Come to Me all you who labour and are heavily
burdened.   Matthew 11-28

君は今大粒の雹君を抱く 坪内稔典

礒ぎはをやまもも舟の日和かな 惟然

谷は鯉もみ合う夜の歓喜かな 金子兜太

兵のあまた匿う青芒  宇多喜代子

薫風を胸にいつぱい鰻食む
日々伸びて胡瓜のやうな乙女かな
青田風風車を回すお茶所
それとなく扇動かす端居かな
微かにも扇動ける端居かな
端居して故里の山思ふなり
端居せし人に会釈や夕まぐれ
端居して見知らぬ人に会釈せり
端居して見知らぬ人に会釈され
端居して昨夜の碁跡思ひけり
端居して風の漂ふ気配かな
端居せし面影にある薄けはひ
端居して愁ひをかくす薄けはひ
道の駅青田の風に包まれて
店の名は道の駅なり青田風
団子虫乙女言ふほど怖がらず
父の日や懐いつぱい風入るる
今日もまた花嫁舟や菖蒲咲く
菖蒲咲く岸を離れし手漕ぎ舟
花嫁はあやめ祭の舟に乗り
花嫁の小舟あやめの岸離れ

2006.06.17 土曜日 曇 26℃
あしひきの山のしづくに妹待つとわれ立ち濡れぬ山のしづくに  大津皇子

かつらぎに日はかたむきて畝傍山二上山も遠霞むなり 栢木喜一

竹伐りも弟子二三年勤めねば  高野素十

シナプスの発火しており春の闇  結木桃子

初鰹捌く青葉の風のなか
ひとり身を通し育てる文字摺草
あさざの葉池に溢れて花ひとつ
そのまなこきょとんとしたる秋刀魚焼く
その眼きょとんとしたる秋刀魚焼く
SLの窓いつぱいの若葉かな
面影を秘かに隠すサングラス
ことごとく窓の喜ぶ若葉風
ことごとく窓喜べる青葉風
呼びたれば見返りにける白日傘
覚めてなほ夢のなかなる昼寝かな

060616 金曜日 雨
060616 俳句日記 金曜日 雨 24℃
自分の失敗は自分で責任を取る。失敗の分析、原因の解析をする。失敗に学ぶ事が一番大切である。
どんな失敗でも他人、社会、政府の責任にしない。

涼風の曲がりくねつて来たりけり   小林一茶

the cool breeze winding its way through has arrived  Issa

降るばかりでも迷惑な傘や(からかさ)屋 柳多留
賢き母といわれし不運見尽くせり勝手な母をわれは生きむか   名取二三江

春惜しむ師弟の墓碑の寄り添ひて 神田松鯉

松の花花粉をこぼす夕べかな
鯉のぼり青葉の風を待ちにけり
新樹光零るる葉影に太鼓打つ
日曜の公園市のをみな美(は)し
知り人に声掛けられし青葉光
知り人に声掛けられし若葉光
春惜しむ公園市に逢ひし友
駿河いま茶摘みの頃に友と逢ふ
友と逢ふ青葉の風の親しさよ
友と逢ふ若葉の風の親しさよ
職退きし便りに赤ちゃんアマリリス
まったりと口にとろける鰻かな
石階は若葉青葉のしたたれる
若葉風に頬撫でられて自然浴 
青葉風また若葉風飛龍橋
失ひし恋の痛みや薔薇に刺

ひく波の跡美しや桜貝  松本たかし

夢に舞うふ能美しや冬籠  松本たかし

ゆく春や逡巡として遅さくら  与謝蕪村

若楓京に在ること二日かな  川崎展宏

060615 木曜日 曇 雨 24℃
自分の失敗は自分で責任を取る。失敗の分析、原因の解析をする。失敗に学ぶ事が一番大切である。
どんな失敗でも他人、社会、政府の責任にしない。

家ごとにリラの花咲き札幌の人は楽しく生きてあるらし  吉井勇

ライラックの花言葉  初恋の想い出、青春の喜び。
英語 lilac  フランス語 lilas

血遠い雨にワイシャツ濡れている無援ひとりへの愛うつくしくする   岸上大作

舞ひ落つる蝶ありあさざかしげ咲き  星野立子

母乗せて舟萍になかへ入る  桂信子

萍や濯ぐ水輪に乗り揺れて  松藤夏山

まん丸な小さん師匠のやうな月の夜
郵便婦若葉の風連れ来たりけり
練達の包丁捌き初鰹
包丁の青くきらめく初鰹
電話より犬の咳き梅雨青し
小町てふあやめの根元水響く
留守の間にメール百通若楓
懐の遺影の若し若葉風
浜防風摘むに余りし岬かな
花あさざ揺るる池塘や尾瀬暮るる
花あさざ揺るる池塘や燧暮る

ふたりになるためのひとりやがてひとりになるためのふたり  浅井和代

鵜の吐きし鮎篝火にきらめけり 武田孝子

藤を見て蜜たっぷりの葛の餅
早起きの蕎麦屋の亭主桐の花
遠山は山藤溢れいたりけり
薔薇見れば遙かな君を思ふのみ
遠山を借景として大吊り橋
歯車電車カタカタ若葉の山を登りけり
白つつじ又紅つつじ試歩の道
神の名のいくさ恐ろしみどりの曰
春耕の人また一枚を脱ぎにけり
摘みとるにあまりに惜しきしゃがの花
片蔭に猫眠りける静けさよ
蜂となり花ある君を訪ふべきや
捜しける君こそ在りし片かげり
近江のうみ夕波千鳥風香る
カタこトリ歯車列車に若葉風
さみどりの一番茶摘む風のなか
]
060614 曇 25℃
自分の失敗は自分で責任を取る。失敗の分析、原因の解析をする。失敗に学ぶ事が一番大切である。
どんな失敗でも他人、社会、政府の責任にしない。

0945 京成稲毛駅 1040 江戸川駅 1100 菖蒲園
1200 江戸川駅 1220 京成稲毛駅

眦を波にしづめし河鹿かな  阿波野青畝

答ふるはみちのく言葉百合の花
駐輪場満車でござる菖蒲苑
振り返る白きパラソル潮の風
汐風に見返る君のサングラス
切望の夏痩せなれど叶はざる
汐風に見返る君のバンパイザー
面影を隠しつくさず白日傘
想ひける人振返る白傘
想ふ人見失ひにける白日傘
豆腐買ふにも薄けはひ白日傘
手すさびに廻す日傘のまつ白に
岬にてふと振返る白日傘
水ぎはにて廻す日傘のまつ白に
高遠の桜に酔ひし小半日
串団子一本食べて菖蒲の日
車椅子あやめに寄せて歌の会
初夏うららオカリナ吹くや古稀宜し
古稀にしてオカリナ吹くや川堤

♪(*^。^*)♪
060614 水曜日
山里の春の夕暮れきてみれば入相の鐘に花ぞ散りける  能因法師 新古今集

火柱のごとくに薔薇を仕立てけり 森田峠

人形に紅差す窓の明け易し 与勇輝

さみどりの茶畑縫ひてバスの旅
アプト線若葉の風の香りけり
囀りに目覚めて朝の沢めぐり
バス停の目印はそれ桐の花
藤を見て人に揉まれし疲れかな
民宿に温泉三昧藤の雨
美女の湯は岩間より来し藤の宿
伝へける遠州の庭藤白し
せせらぎに紛る雨音藤の宿
駿河いま新茶の香りささめ雨
駿河には佳人多くて茶摘み唄
さざ波に揉まれて流る藤の花
民宿に温泉三昧藤の雨
美女の湯は岩間より来し藤の宿
外風呂は展望宜し桐の花

♪(*^。^*)♪ 
060613 火曜日 晴 曇 23℃
天地の春たけなはにをちこちの蛙鳴く野や昼しづかなる 伊藤左千夫

瀧のおもてはよろこびの水しぶき   山上樹実雄

プータンも田を植ゑる国うたの国  田中裕明

梅雨晴と言ふも岬に富士見えず
つややかな干物買ひけり梅雨晴間
昼顔や夢二自筆の歌碑ひとつ
囀のなかに目覚めて句を案ず
昼顔や磯りに騰がる磯りに白き濤
美女の湯は岩より流る桐の花
外風呂は谷底見えて桐の花
割箸のやうな吊橋藤の雨
外風呂はせせらぎ近く桐の花
外風呂はせせらぎのなか藤の花
外風呂はせせらぎの譜や桐の花
藤の宿山女大きく皿にあり
吊り橋や小雨に揺るる藤の房
白つつじ又紅つつじ試歩の道
したたれる青葉若葉や湯の香り

コスモスに似た初夏の花 ムギセンノウ

2006.06.12 月曜日 曇 21℃

0612銚子バス旅行
曇 21℃
0800 真砂  830 幸町公民館 0900-0912 野呂PA09420942-1005 オライ蓮沼PA 1100 銚子市 1110-1155 地球が丸く見える丘 1205―1245 犬吠埼灯台 1250一1400 一山いけす 1410 海のハーブガーデン 1445 うおっせ22 1620ー1650
 多古道の駅SA  1730 幸町公民館  1800 真砂

茜さす紫野ゆき標野ゆき野守は見ずや君が袖振る
額田王

紫のにほへる妹をにくくあらば人妻故に吾恋めやも  大海人皇子

蝙蝠や月の辺を立さらず  暁台

打ちつづく小動(ゆるぎ)の磯鳥渡る  小林鱒一

とろろ汁老いて父似を肯へり  山崎雅葉

生涯に我儘通し燕子花
我儘を通し逝きけり花柊
生涯に我儘通し日輪草
我儘を通し逝きけり日輪草
寡婦にしてオカリナ吹くや燕子花
岬には白き灯台苜蓿
寡婦にしてオカリナ吹くや水中花
襟裳岬(さき)いつも小動(ゆるぎ)高卯波
育英会廃止と聞きぬしゃぼん玉
育英会廃止と聞きぬ水中花
関東を浮かせ一面青田風
唐黍の髭こそばゆきあしたかな
撫子を一束買ふも大和の女
撫子を買ふときまこと大和の女
撫子を買へば優しき大和の女
風車からこら廻す青田風
風車からこら廻す黍の風
黍渡る風よろこびぬ風車
青田風よろこびにける風車
甘藍の渦くるくると朝の風

0611俳句日記
雨 曇 22℃
悲しんでいる人たちは、さいわいせある。彼ら慰められるであろう。  マタイの福音書5ー4

Blessed are they who  mourn, for they shall be comforted.

うきくさや蝶のちからの押さへても  千代女

霾や忍者の里の景となり   神田松鯉

思ひ出は白はまなすの襟裳岬(さき)
はまなすや襟裳の岬風荒れる
紅花や父の似顔絵髭の濃き
父の日の似顔絵髭の濃かりけり

0611俳句 日曜日

人知れず大内山の山守は木隠れてのみ月を見るかな  源頼政

上るべき便りなき身を木の本にしゐを拾いて世を渡るかな  源頼政

春の暮列柱に身を紛らしむ 岡本眸

陰に生る麦尊けれ青山河  佐藤鬼房

わか竹や今解し葉に風わたる  闌更

緑陰にオカリナ吹くも憂ひかな
蒲鉾に海苔の香りや皐月風
起き伏しに頬に感ずる青葉風
起き伏しに頬に感ずる若葉風
春の海藤田嗣治のミルク色
うたかたと思ふ浮世や茅舎の忌
少年の日の夢に覚む聖五月
緑陰に四阿ひとつ昼餉どき
緑陰に四阿ひとつ昼寝どき
青梅雨に自転車走る朝まだき
青梅雨に走る自転車融けにけり

0610 土曜日
俳句日記
曇 晴 28℃
ひさかたの光のどけき春の日にしづ心なく花の散るらむ  紀友則

農業高校の教師となりて九年経つ牛飼ひあまた育てきにけり  森山良太

今やかの三つのベースに人満ちてそぞろに胸のうちさわぐかな  正岡子規

あじさゐの藍のつゆけき花ありぬぬばたまの夜あかねさす昼  佐藤佐太郎

浄らかに風を通して雑木々が夕映えに影黒々伸す  藤井徳子

裏家住つき出し窓に金魚鉢  柳多留

学生は素顔ぞ佳けれ卒業歌  岡本眸

割って飲む薬や梅雨に入りにけり  岡本眸

蓮の花すいこまれそう妖しき手 太田治子

初恋や燈籠によする顔と顔 太祇

あじさゐやきのふの手紙はや古ぶ 橋本多佳子

木の下に柿の花散る夕かな  与謝蕪村

ままごとの皿いつぱいの柿の花  福寿芳江

給はりし豌豆まこと青き味
をみなごとしばし語らふ冷やし珈琲
をみなごとしばし語らふ水中花
藤棚に一日遊びし夜の疲れ
青梅雨をしばし歩みし疲れかな
巴里祭小さき旅に誘はれて
古稀と言ふよはひ賜り菖蒲の湯
けはひより素顔佳かりし青葉風
駅軒に発声練習燕の子
友言へり百の名山登了す
水中花果たせぬ事の思ひけり
緑陰の切株よろし昼餉の座
緑陰の切株よろし笛吹く座
天上天下往来をせし大昼寝
北斎を見たるほてりや膳の鮎
泳ぎきて天上天下大昼寝
聖戦と言ふが虚しき終戦日
思ひたる人にまみへし夏の夢

♪(*^。^*)♪ 060610  土曜日

抱かねば水仙の揺れやまざるよ 岡本眸

胸もとに竹の踏切梅雨の入り  岡本眸

白鳥といふやはらかき舟一つ 鍵和田柚子

♪(*^。^*)♪ 060610  日曜日

秋草のいづれはあれど露霜に痩せし野菊の花をあはれむ 伊藤左千夫

白鷺の羽ずりにうごく早苗かな  浪化

たんぽぽの絮とぶ誰も彼も大事 岡本眸

青春のまだ見ぬ恋や桜草 麦ちゃん
初恋は淡く懐かし花杏
疲れにし旅も夕暮藤の宿
やうやくに辿りつきたる宿の藤
青葉風ズボンの裾をほつる朝
気になりしズボンのほつれ若葉風
気になりしズボンのほつれ桐の花
珈琲の苦さ宜しき昼寝覚め
藤を見し疲を癒す葛の餅
気になりしズボンのほつれ巴里祭
気になりしズボンのほつれ鴎外忌
貴夫人の白き帽子や巴里祭
薔薇園はをみなばかりや遠郭公
未だ見ぬ人を恋ひけり薔薇の苑
噴水の悦び跳ねる水しぶき
蕎麦茶屋の床几は庭に桐の花
蕎麦茶屋の床几は庭や鯉のぼり
蕎麦茶屋の席は野外や桐の花
夏場所の蒙古力士の強さかな

♪(*^。^*)♪ 060609  金曜日 雨 22℃

山かひの棚田ひとつ忘れ苗あまのはらふりさけみれば春日なる三笠の山にいでし月かも  阿部仲麻呂

夏は来ぬ雲取山に白雲を追いかけ行きし人は帰らず  谷岡亜紀

池の中に咲いている蓮の花は、みんな玉のようにまつ白で、そのまん中にある金色の蘂からは、
なんともいえない良い匂いが、絶え間なくあたりへ流れています。  蜘蛛の糸  芥川龍之介

西へ行く道もあかるしさくら時 紀伊国屋文左衛門

麦秋や未だ治らぬ歯痛かな
麦熟るや小さな旅に誘はれて
乗りつぎてフィアンセを訪ふ麦の秋
川岸の新芽光れる風のなか
堤には今花吹雪朧の灯
堤には花の朧の灯を連ね
堤には今花吹雪朧の灯
つばくらめ親指姫を乗せ飛べり
初恋の人はいづこや麦の秋
梅雨どきの普通電車の遅さかな
囀りの駅に降り立ち俳句会
姫の名の菖蒲もありや水光る
堤には今花吹雪朧の灯
堤には今花吹雪朧の夜
葱坊主やもめとなりて童べ顔
新樹より漏れける光こまやかに
みやこ鳥隅田の堤迷子あり
みやこ鳥隅田の堤花吹雪

0608俳句日記
曇 22℃
0930 稲毛海岸駅バス 1020 千葉中央 1030 千葉市美術館 北斎他海の絵 1150 千葉三越 1240 千葉駅 1300 稲毛海岸駅

大きなるものに飼わるる心地してエレベーターの四方を見やる   松村由利子

五月雨や天下一枚うち曇 宗因

姫の名の苺大きくまろやかに
花咲けば西行の歌吟ずべし
夢なりし古稀ともなりぬ立葵
麦の秋ミレイがそこにある思ひ
囀の朝に目覚めて芥出す
囀の朝に目覚めて二度寝せし
給はりしゆすら梅にぞ指染むる
誹諧の森に彷徨ふ鴎外忌
蕗茹でて単身赴任の淋しさよ
メルヘンの女王の名前薔薇に刺
誹諧の森に彷徨ふ茅舎の忌
北斎の紺青の海卯浪立つ

♪(*^。^*)♪ 060608 木曜日 晴 曇 22℃
湧きいづる泉の盛りあがりくずれるとすれやなほ盛り上がる  窪田空穂

まだ青きナイターの空月昇る  白沢弓彦

麦秋や中国下る旅役者 正岡子規

いずれ菖蒲か杜若。
菖蒲は乾燥地に咲く。花びらに網目。
杜若、(燕子花)は湿地、水辺に咲く。花びらの中心が白。

羊蹄山持ち上げている薯の花
羊蹄山浮かしていたる薯の花
紫雲英野に子犬乗せたる乳母車
若葉風ややも湿りの夕餉かな
若葉風ややも湿りの夕べかな
苜蓿いっぱいの野に乳母車
御手洗しに湧き水つとに走りけり
天上天下旅をなしたる昼寝かな
苜蓿柔らかき野に乳母車
烏飛ぶただそれだけの夏の空
飛行雲一筋のみの初夏の空
浮世絵の亀戸天神藤散れり
稲妻に茶碗光れる夕餉かな

0607俳句日記
0607 水曜日  晴 21℃
烏とふ大をいて烏のまさでにも来まさぬ君をころくとぞ鳴く  東歌 万葉集

コンパッションとは共に悲しむことである。

紫陽花や白よりいでし浅みどり  渡辺水巴

瀧の上に水現れて落ちにけり   後藤夜半

六月や水辺の花のみな白く  三城佳代子

どこからも淀川見ゆる麦の秋
生駒山遥かに見ゆる麦の秋
麦秋やどの道行くも大河の辺
芦屋には紫陽花似合ふ夕まぐれ
緑陰のATMの閑散と
緑陰のATMより機械音
黄砂降る蒙古力士の強さかな
もの憂しや春の名残のなかに居て
アスパラや夕餉の風の翠めき
単純に生きたく思ふ麦の秋
麦の秋単純に生き古稀なる日

○再会の朝がある。 See you in the morning.
再会の朝を信じて風香る

6月6日 火曜日
通夜の席に笑声起こる死は所詮他人事にてビールがまわる  山本かね子

寡黙の性老いて変らず草の花  倉橋羊村

道ならぬ道に熟れゆく蛇一語 古内美也子

遊びやせんとや生まれけむ
戯れせんとや生まれけん
遊ぶ子どもの声聞けば
我が身さへこそ動がるれ
粱塵秘抄

さう言ふはこの幻影の河童
村や町へ水からでて遊びに来る
浮草の影に水草ののびる頃
西脇順三郎

夏の夜の夢にぞ見たるかの上司
夏蜜柑給はりにける古稀なる日
子や孫に祝はれにける古稀なる日
草刈機終日うなる団地かな
端居して無為なる時間愉しめり
古稀にして春の名残を惜しみけり
単純に生きるが宜し麦の秋
石南花や見送ることの淋しさよ
夙川のほとりいつぱい濃紫陽花
咲き初むる紫陽花淡し芦屋かな

06月05日月曜日 俳句日記

初恋  島崎藤村
まだあげ初めし前髪の
林檎のもとに見えしとき
前にさしたる花櫛の
花ある君と思ひけり

かならずと希ふはさびし天井へのぼりつめたる風船が見ゆ  春畑茜

天上も淋しからんに燕子花 鈴木六林男

業平はいかなる日とぞ杜若  京極杞陽

0604の笠間オカリナ大会参加

0640 稲毛海岸駅前 0650 検見川浜真砂コニュニテイ 0800-0815 谷田部SA 0900 笠間市中央公民館 0915 芸術の森 オカリナ練習 1040 笠間市中央公民館 1100 笠間稲荷 1200 笠間市中央公民館 昼食
出演 1845 笠間市中央公民館出発 1930 食事
樽 1950 守谷SA

6月4日ー10日は、歯の衛生週間です。

蟇歩く世の太平を疑はず  太田裕子

夕東風に東風に子心淋し戻り来る 富安風生

笛持ちし小さな旅や風香る
青葉風名医と言ふも太りぎみ
夢多く若葉の風に紙揺るる
きのふ見し芍薬いまだ夢のなか
芍薬のうつる鏡に顔洗ふ

6月4日 日曜日
かくあるをわが充実の日々と呼べ封印をして時は経しけり  大島史洋

風に鹿口をむすんで鳴きにけり  富樫均

菖蒲湯の香の赤ん坊量りけり  白石多重子

草刈りのざわめきのなか目覚めけり
菖蒲湯の香り溢れる赤子かな
しゃぼん玉いまさら妻と議論せず
しゃぼん玉強きをみなに争はず
象潟や九十九島青田風
夢あまた持ちて上京雪柳
古稀と言ふ不思議なよはひ麦の秋
古稀と言ふ不思議なよはひ葱坊主
古稀にまで生たる不思議麦の秋
古稀にまで生たる不思議青嵐
古稀にまで生たる不思議青時雨
せせらぎの響く校門麦の秋
生かされて古稀なるよはひ麦の秋
生かされて古稀なるよはひ青嵐
古稀にまで生かされ嬉し青葉風

6月3日 土曜日
菜根譚
 花は半開を看、酒は微酔に飲む。此の中に大いに佳趣あり。

そしてまた神たらむとし雨蛙草にまぎれて身を蒼く染む  築地正子

地に低く草合歓ねむりこれだけの人生だからこれだけの秋
 築地正子

旅に来て浜名湖の鰻重
浜名湖の鰻は口に解ろけけり
これ程の鰻食べたる青座敷
藤まつり藤の切手のシート買ふ
片肌を脱ぎ捌きける夏料理
魂の浮きつ沈みつ雛流し
恋ひたれば君も恋ふらし木の芽雨
つつがなく一日過ぎて胡瓜揉み
青山河ひときは高く藤の花
坂少し登りつめたる藤の宿
図書館で少し俳談風光る
誘はれて撫子見しは午後三時
春蘭の紅よりは白が良かりけり

6月2日 金曜日
馬鹿げたる考へがぐんぐん大きくなりキャベツなどが大きくなりゆくに似る  安立スハル

夏来てもただいとつ葉の一葉哉   芭蕉

昼餉どき青葉の風を部屋に入れ
昼餉どき若葉の風を部屋に入れ
山かひの隠し田夫婦早苗植え
囀りのまっただなかの昼餉かな
囀りのまっただなかの夕餉かな
囀りのまっただなかの朝餉かな
囀りのまっただなかの目覚めかな
吟行の何はともあれ青葉風
吟行の何はともあれ若葉風
吟行の何はともあれ風香る
吟行の何はともあれ初燕
存へてオカリナを吹く初夏の風
げんげ野のぬくみ座して母恋し

6月1日 木曜日
パン焼く香溢る青山薄暑かな   恩田秀子

生醤油の匂ひて佃島薄暑     今泉貞鳳

薄暑はや日陰うれしき屋形船   高浜虚子

藤棚のみどりの陰に子をあやす
藤棚のみどりの風に子をあや
藤棚のみどりの風に子の眠るす
湧水の奏でる調べ水芭蕉
湧水の奏でる調べ菖蒲園
赴任して大根多く栽培す
古稀にして青春の歌夢ひとつ
疑問符の柄の傘持ちて春の雨
房総は菜の花畑に浮かびけり
麦の秋大和撫子いと強き
逞しき大和撫子夏近し

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