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2006年8月31日 (木曜日)

2006.08.1- 2006.08.俳句日記

♪(*^。^*)♪ 2006.08.31 木曜日♪(*^。^*)♪

真葛葉のうらにかくれてすむ秋をけさ吹きかへしまいする初風   木下長嘯子

秋の航一大紺円盤の中  中村草田男

選集を選みしよりの山の秋 高浜虚子

胡瓜たつぷりのポテトサラダ召しなされ
遠雷か花火か知らね海光る
遠雷か花火か知らね富士光る
遠雷か花火か知らね玻璃光る
まぼろしの神風吹かず終戦日
さらと鳴る砂の遺骨や終戦日
まぼろしの大和魂敗戦日
故無しの虚しき戦死夏紅葉
南海に無念の遺骨敗戦日
忠魂のすめろぎ人に鰯雲

♪(*^。^*)♪ 2006.08.30 水曜日♪(*^。^*)♪

八月の重き思ひや国敗る  

芭蕉の「奥の細道」より

「国破れて山河あり、城春にして草青みたり」と笠うち敷きて時のうつるまで泪を落とし侍りぬ。

夏草や兵(つわもの)どもが夢の跡 芭蕉

昭和戦争は日本国民のみならず世界の人々の大きな犠牲を与えました。この戦争を日本国民は真に理解する必要があります。そしてその実態と教訓を後世に伝えなければならない。
反省なき国民は同じ過ちを繰り返す。
残念ながら優秀なドイツ国民は2度世界大戦を起しました。

特攻は自滅にあらね鰯雲
俳諧は秋こそ良けれ風さやか
熱帯夜重き悪夢に落ちにけり
人目には立たずは床し石蕗の花
獅子さへも笑顔でありし秋日和

♪(*^。^*)♪ 2006.08.29 火曜日♪(*^。^*)♪

秋茄子をほめてひと山買はさるる  高橋圭葉

子を海へやりて幾夜やつりしのぶ  安住敦

暑気なればそれはなるほどごもっとも
暑気なれば人の意見に逆らはず
横臥して新聞開く熱帯夜
横臥して小説を読む残暑かな
あらはなる水着をかくす作務衣かな
漱石も猫も昼寝の午後三時
あらはなるビキニをかくす作務衣かな
水着には一枚羽織る作務衣かな
パジャマより作務衣が佳けれ熱帯夜
パジャマより作務衣が似合ひ一葉忌

♪(*^。^*)♪ 2006.08.28 月曜日♪(*^。^*)♪

青春の心臓として一粒のカシスドロップ白地図に置く 野口あや子

子の皃に秋かぜ白し天瓜粉  召波

谷中には坂道多し一葉忌
下町は醤油の香り一葉忌
その昔国際劇場一葉忌
この所六区さびれて一葉忌
暖簾には醤油の香り一葉忌
暑気なればのんべんだらり怠けもの
熱帯夜人を殺せし夢に覚め
手作りのアイス珈琲午後三時

♪(*^。^*)♪ 2006.08.27 日曜日♪(*^。^*)♪

白粉花は夕暮れ時に咲きます。別名「夕化粧」。英語名は「Four o'clock.4時」なんて面白いですね。

くれなゐの花さへ白と言ふおかし白粉花は宵に咲きけり  麦秋

ねむりても旅の花火の胸にひらく  大野林火

天竺の壊れんばかり夜の雷
漱石の伊豫弁おかし秋桜
定年後ほほ笑みにける花おくら
古稀にしてほほ笑みにける花おくら
秋風と共に舞ひ来る絵の手紙
周防へのお盆参りの帰省とか
メールより絵手紙宜し揚羽蝶
きりと締めくれなゐの帯紺浴衣
紅葉はや葉月の空を飾りけり
粧ひける山こそ良いけれ東山

♪(*^。^*)♪ 2006.08.26 土曜日♪(*^。^*)♪

戦に子を死なしめてめざめたる母のいのちえお否定してもみよ  山田あき

暗きより来り暗きへ踊りゆく  西村和子

本郷に残る下宿屋白粉花  瀧春一

帯きりと踊り浴衣の崩れざる
しばらくは金魚にまなこ合はせけり
浅草に学生下宿一葉忌
カセットに畳み短信暑気見舞ひ
七夕や星の便りのありさうな
飛び入りも歓迎さるる盆踊り
飛入りの以外に巧み盆踊り
盆踊り峡の灯りは小くて
楽譜集さやかな風に乗り来たる
秋風に乗りて届きし楽譜集

♪(*^。^*)♪ 2006.08.25 金曜日♪(*^。^*)♪

生涯を孤児として生きてゆかんかな東京キッドの夢を忘れず 福島泰樹

蓼咲くや墓石となりし遊女たち 大島民郎

☆万葉の歌
 わが屋戸の穂蓼古幹採み生し実になるまでに君をし待たむ
 作者不詳

うすものの中より銀の鍵を出す 鷹羽狩行

女人寄りおのもおのもに衣の透ける 桂信子

野をゆくや薄物くろき母のあと 桂信子

羅(うすもの)や人悲します恋をして 鈴木真砂女

羅(うすもの)や母とて女ざかり経し 上田五千石

羅(うすもの)をゆるやかに著て崩れざる 松本たかし

羅に透く鰐皮の阿弥陀経 穴井太

羅を抜けて棗の木にもたれ 宇多喜代子

吊橋の谿深からず岩菲咲く      井手 芳子

石竹の鉢にあふるる程に咲く     高田 青圃

敗戦日その日の暑さ忘れ得えず
敗戦日その日の暑さ忘れまじ
敗戦日その日の酷暑忘れ得えず
敗戦日その日の酷暑忘れまじ
立秋と言ふに驚く熱帯夜
日本列島熱中症にあるべしや
やりすごす酷暑のうちはのんびりと
暑中にはなまけ心を許されよ
羅の帯の一筋きりと締め
蓼咲くや昼寝時間の保育園

♪(*^。^*)♪ 2006.08.24 木曜日♪(*^。^*)♪

愛してる愛していない花びらの数だけ愛があればいいのに  俵万智(『サラダ記念日』)

常夏のやさしき花を付けて歩す    天野 菊枝

石庭の根締根締の雪の下       江上 多荻

化粧水肌に冷たし雪の下       甲斐 つる子

苛酷なる飢え忘れまじ終戦日
苛酷なる暑さ忘れじ終戦日
終戦日その日の暑さ忘れ得えず
終戦日その日の暑さ忘れまじ
七支剣立てし如くやグラジオラス
切っ先は剣の如しグラジオラス
新樹光みどりの丘に子守唄
頑張りはまっぴら御免青瓢箪
ひねもすをゆるり生きたし鰯雲
向日葵のその大きさに驚きぬ

♪(*^。^*)♪ 2006.08.23 水曜日♪(*^。^*)♪

シャンプーの香をほのぼのとたてながら微分積分子らは解きおり 俵万智(『サラダ記念日』)

出て遊ぶ子等に大きな盆の月  大庭土筆

ふるがへりたるまゝの葉も夏蓬    佐藤 多太子

夏草となってしまひし蓬かな     相須 ミヤ子

草を立つ風ひとしぢの秋はじめ  豊田都峰

合掌の手だけが残る夏野原  佐々木とみ子

貼り代へし襖純白夏座敷
貼り代へし襖純白萩の風
貼り代へし襖純白風さやか
炎かと思へるほどの日輪草
古稀として青葉若葉の風のなか
古稀としてコスモスを吹く風のなか
空調を時折つけてまた昼寝
残暑見舞ひの絵手紙に虚し蝉
残暑なほ素麺まこと喉滑る
空調を時折つけてまた眠る

♪(*^。^*)♪ 2006.08.22 火曜日♪(*^。^*)♪

核弾頭五万個秘め藍色の天空に浮くわれらが地球  加藤克己

百人の人にもてなす夏蕨       都甲 君子

薄墨で描かれし夏の蕨かな      佐竹 たか

古稀なればゆるり生きたし青瓠
笛聞こゆラブミテンダー秋桜
米粒のひとつ麗し終戦日
一椀の飯の麗し終戦日
還らざる兵に手向し芋の粥
還らざる兵に手向し握り飯
瓢箪のひねもすゆらり定年後
瓢箪のやうに生きたし定年後
もう頑張りはせず青瓢箪
頑張りはもうできません青ひさご

♪(*^。^*)♪ 2006.08.21 月曜日♪(*^。^*)♪

パスポートをぶらさげている俵万智いてもいなくても華北平原   俵万智 (『サラダ記念日』)

いつもより一分早く駅に着く 一分君のこと考える     俵万智(『サラダ記念日』)

年ごとにまみゆる桜色艶の深まるゆくを我が老いとせむ  鶴見和子

一ツ葉の五百羅漢の岩庇       伊東 文女

一つ葉の一つ一つの雨雫       鈴村 寿満

日照草いよいよ紅き日の続く     姫野 丘陽

ひしめきて岩松生ひし山の家     楠原 晴江

生芋を齧りしことも終戦日
戦場に飢えて逝きしや終戦日
宰相の頑固一徹入道雲
新しき襖を入れて終戦日
特攻のつひに還らず雲の峰
特攻のつひに還らず秋桜
特攻のつひに還らず蝉時雨
特攻のつひに還らず鰯雲
特攻機つひに還らず雲の峰
特攻機つひに還らず秋桜

♪(*^。^*)♪ 2006.08.20 日曜日♪(*^。^*)♪

母の住む国から降ってくる雪のような淋しさ 東京にいる  俵万智(『サラダ記念日』)

手紙には愛あふれたりその愛は消印の日のそのときの愛    俵万智(『サラダ記念日』)

万智ちゃんがほしいと言われ心だけついていきたい花いちもんめ  俵万智(『サラダ記念日』)

我という三百六十五面体ぶんぶん分裂して飛んでゆけ  俵万智(『サラダ記念日』)

たちなれて春にかはらぬ諸人や花も常盤の宿とみてまし  池坊専願

特攻機つひに還らず蝉時雨
特攻機つひに還らず鰯雲
悠久の大義虚しき靖国社
悠久の大義虚しき秋桜
悠久の大義虚しき鰯雲
悠久の大義虚しき雲の峰
特攻機つひに還らず虚し蝉
征きし人遂に還らず蝉時雨
征きし人遂に還らず虚し蝉
征きし人遂に還らず虚し栗

♪(*^。^*)♪ 2006.08.19 土曜日♪(*^。^*)♪

「寒いね」と話しかければ「寒いね」と答える人のいるあたたかさ  俵万智(『サラダ記念日』)

愛人でいいのと歌う歌手がいて言ってくれるじゃないのと思う  俵万智(『サラダ記念日』)

たっぷりと君に抱かれているようなグリンのセーター着て冬になる  俵万智(『サラダ記念日』)

潮風に君のにおいがふいに舞う 抱き寄せられて貝殻になる  俵万智(『サラダ記念日』)

「嫁さんになれよ」だなんてカンチューハイ二本で言ってしまっていいの  俵万智(『サラダ記念日』)

核弾頭五万個秘め藍色の天空に浮くわれらが地球  加藤克己

征きし人遂に還らずあめんぼう
征きし人遂に還らず落し文
悠久の大義虚しき虚し蝉
悠久の大義虚しき蝉時雨
聖戦はまことならずや落し文
遺骨とは異国の砂や鰯雲
遺骨とは異国の砂や蝉時雨
遺骨とは異国の砂や秋桜
遺骨とは異国の砂や萩の風

♪(*^。^*)♪ 2006.08.18 金曜日♪(*^。^*)♪

大きければいよいよ豊かなる気分東急ハンズの買物袋    俵万智(『サラダ記念日』)

生ビール買い求めいる君の手をふと見るそしてつくづくと見る  俵万智(『サラダ記念日』)

「また電話しろよ」「待ってろ」いつもいつも命令形で愛を言う君  俵万智(『サラダ記念日』)

落ちてきた雨を見上げてそのままの形でふいに、唇が欲し   俵万智(『サラダ記念日』)

はたらけどはたらけどわが生活(くらし)楽にならざるじつと手を見る  石川啄木 歌集「一握の砂」より

涼しさに中にさがるや青瓠  支考

雨を呼ぶ大向日葵の重さかな     佐藤 峻峰

向日葵の下に現れ隣の子       林 博子

公園に広き墓地あり菊供ふ
片陰にバス待ちにける墓参かな
稲風に頬を吹かれて墓参かな
鈴虫やこの道行けば何処に行く
城山と言うふも城無き法師蝉
秋桜子供機関車煙吐かず
炎天に売れぬ古書なる資本論
古典こそ心のこやし秋桜
遺骨とは異国の砂や雲の峰
遺骨とは異国の砂や手唄

♪(*^。^*)♪ 2006.08.17 木曜日♪(*^。^*)♪

砂浜のランチついに手つかずの卵サンドが気になっている  俵万智(『サラダ記念日』)  

寄せ返す波のしぐさの優しさにいつ言われてもいいさようなら  俵万智(『サラダ記念日』)

思い出の一つのようでそのままにしておく麦わら帽子のへこみ  俵万智(『サラダ記念日』)  

夏桑に雨の降り来し馬籠かな     井上 史葉

夏桑の上に手を振る別れかな     大隈 草生

靖国は哀しきやしろ蝉時雨
靖国は哀しきやしろ鰯雲
鰯雲とはに還らぬ兵あまた
秋桜とはに還らぬ兵あまた
遠雷やとはに還らず兵あまた
虹の橋とはに還らず兵あまた
コスモスやとはに還らず兵あまた
靖国に居まさぬ魂も雲の峰
宰相の頑固一徹蝉時雨
靖国に魂は居まさず雲の峰

♪(*^。^*)♪ 2006.08.16 水曜日♪(*^。^*)♪

1977: Rock and roll 'king' Presley dies.

チューリップ母と並んで植ゑる花つまづかなでと時どき言ひて  河野裕子

灯されて岐阜提灯の真新し  深沢晶子

虫籠を提げて古本市にをり  井上弘美

大文字やあふみの空もただならぬ  蕪村

芭蕉去つてそののちいまだ年くれず 蕪村

婉然と伊豫の青石喜雨いたる  神田松鯉

万屋はコンビニとなり夏つばめ
曲がりける胡瓜も宜し胡瓜揉み
植字てふ古き言葉や鰯雲
大根の葉も大切におみをつけ
秋風や芭蕉の後に従ひて 
秋桜いま変はらず隅櫓
今日も亦芭蕉を慕ひ鰯雲
七夕や星のひとつに父の星
盆唄にアメージンググレース加へたし
神の名のいくさ虚しき紅葉燃ゆ

 

♪(*^。^*)♪ 2006.08.15 火曜日♪(*^。^*)♪

この年のこの日にまたも靖国のみやしろのことにうれひはふかし 昭和天皇 1987年御製

1945年 天皇自身によってポツダム宣言受諾の決定を日本国民に知らせるラジオ放送(玉音放送)が行われる
(終戦の詔勅が出されたのは前日の8月14日、降伏文書に調印して正式に受諾をしたのは9月2日)。鈴木貫太郎内閣は総辞職。

若かりし父の逞し肩車遙かに見ゆる七夕の星

朝皃ヤ絵ノ具ニジンデ絵ヲ成サズ   正岡子規

青柿や髪染めてより恋ごころ
吾が母の白玉好きの赤蜻蛉
神の名のいくさ怖ろし熱帯夜
伊達さまの菩提寺と聞く菊大輪
西瓜とは秋の季語なり不思議にも
赤ん坊抱くがごとくに西瓜買ふ
自転車の沈むやうなる西瓜かな
梅雨明けの水たつぷりの胡瓜かな
林檎より西瓜好きかもシンデレラ
国策と言ふ無責任蝉しぐれ

BBCの報道
1945: Allied nations celebrate VJ Day
Allied nations across the globe rejoice on Victory in Japan day that marks the end of World War II.

♪(*^。^*)♪ 2006.08.14 月曜日♪(*^。^*)♪

2004年  アテネオリンピックにて野村忠宏と谷亮子が金メダル。

軍(いくさ)人政治(つかさ)人みなおろかにて悲歌うたはせて国は破れき  岡野弘彦

よぎりゆく小動物のかろき身よするどき昏き雨季のまひるま  前川佐重太郎

江戸中を越後屋にして虹がふき  柳多留

地下道を首より出づる炎暑かな  山本一歩

蟻地獄逃れひとりの蟻地獄    並木赤平

切手ください嬬恋の霧送るんです  辻原登

少年期国民学校日輪草
台風の何事もなく過ぎ朝の雨
行水の汗を沈める青葉影
甲子園感動の汗亦涙
甲子園汗にまみれし子供達
運河にはさざ波のみや青葉影
大門を入り秋色の母校かな
秋澄むや遥かな沖に停泊船
蜩や湖に沿ふ遊歩道
法師蝉ひそかに唄ふ子守唄

♪(*^。^*)♪ 2006.08.13 日曜日♪(*^。^*)♪

立ちのぼり南の果てに雲はあれど照る日隈なきころの大空  藤原定家

天平のをとめぞ立てる雛かな  水原秋桜子

梨咲くと葛飾の野はとの曇り  水原秋桜子

なきがらにわれはぬけがら蝉時雨  須賀一恵

音花火遠くに聞こゆ夜の紺
甲子園の熱気を伝ふテレビかな
大西瓜弾ける音の頼もしき
金八先生優し過ぎかも夏休み
扇風機一夜回せし熱帯夜
靖国論するもしないも終戦日
白玉のギャマンの鉢に蜜たらし
聖戦と聞くは悲しき鉄線花
涼しさをふところに入れ大昼寝
少年期飢えなりし日の日輪草

♪(*^。^*)♪ 2006.08.12 土曜日♪(*^。^*)♪

くろぐろと水満ち水にうち合へる死者満ちてわがとこしへの川  竹山広

秋の蚊の人を尋ぬる心かな  蕪村

佳き人の後ろでひらく大花火 今村武彰

決勝や準決勝の汗のまま  依田善朗

土ほこり汗の制服甲子園
ユニホーム汗にまみれし甲子園
俳諧に夏休みなど有るまじき
くろぐろと西瓜弾ける音の頼もしき
台風の一夜過ぎたる鳥語かな
朝顔の一花記せし暑気見舞ひ
時折りは蚊の羽音の一夜かな
大窓のカーテン引きて花火見る
金八先生夏休みとて髭の濃き
肩寄せて見る大花火空の藍

♪(*^。^*)♪ 2006.08.11 金曜日♪(*^。^*)♪

1936年8月11日 ベルリンオリンピックで前畑秀子平泳で金メダル。

権力も金力も名声も失いて玲瓏の人となりゆきし父  鶴見和子

ハドソンの朝河べりに二十四のわが春舫い遠き旅立ち 鶴見和子

生類の破滅に向かう世にありて生き抜くことぞ終の抵抗  鶴見和子

おもむろに自然に近くなりゆくを老いとはいわじ涅槃とぞいわむ  鶴見和子

ひつぱれっる糸まつすぐや甲虫 高野素十

草の露鳳凰堂を宿したる  西村和子

水音と虫の音と我が心音  西村和子

涅槃図にぽつぽつぽつと和蝋燭  西村和子

向日葵を王座と為して揚羽蝶
願ひ事人には告げず星まつり
みどりごは希望のしるし合歓の花
みどりごは希望のしるし初つばめ
青田風わがものとせし風車かな
駅梁を賑やかにして燕の子
駅頭を賑やかにして燕の子
モーツアルト好き君が好き秋桜
チョコレート好き君が好き雲の峰
ポテサラダ胡瓜の味が良く効きし
冷や奴浜の風こそ佳かりけり

♪(*^。^*)♪ 2006.08.10 木曜日♪(*^。^*)♪

投下する者の瞳に輝きて美しかりけむ広島の川  松村正直

髪洗ふ荒ぶる神を宥めつつ  井上みち子

流星の激しい刻に行く迷路  滝川弘

旅長し海酸漿の美しき  高野素十

浮子動く水に笑みあり鯊日和
望外の古希ともなりて萩日和
大文字に大昼寝せし午後三時
古希にして医療費一割萩日和
新じゃがの昼餉余りてポテサラダ
父祖よりの賜ひし命星月夜
向日葵を遥かに越えししゃぼん玉
開くまで待たむと思ふ蓮蕾
鰯雲りんごの歌を口ずさみ

♪(*^。^*)♪ 2006.08.09 水曜日♪(*^。^*)♪

1945年8月9日 長崎に原子爆弾が投下しました

水あさざ空ひろびろしここは牢獄にあらざりにけり  北原白秋

うれしさや七夕竹の中を行く  正岡子規

天よりの喜雨のひとつぶ落ちにけり  長谷川素逝

友をはふりなみだせし目に雁たかく  長谷川素逝

バス停に遺る里の名夏の果  神田松鯉

悪童のまつ黒に焼け大昼寝
眼科医のまなこすずやか菊日和
土曜日の眼科満員金魚鉢
望外の古希の齢や萩日和
望外の古希賜りて萩日和
立秋と言ふと言へど萩いまだ
あけがたに薄れけりなる星月夜
酸漿の音懐かしや旅の果
園長のしゃぼん玉向日葵へ
明日からは夏休みしゃぼん玉

♪(*^。^*)♪ 2006.08.08 火曜日♪(*^。^*)♪

漕ぎかへる夕船おそき僧の君紅蓮や多きしら蓮や多き 与謝野晶子

退屈な背中水泳監視員  田中弘子

夏蓬瓦礫をふみて虔しみぬ 富安風生

漫才は浪速の華よ祭舟
蝶追へば心にいつも童唄
妻留守の自由自在の昼寝かな
浅草に古き劇場一葉忌
遙かなる未来を望み日輪草
遙かなる夢を心に日輪草
たまきはる蛍の夜の魂迎へ
昭和から平成渡す虹の橋
県境の大河を渡す虹の橋

♪(*^。^*)♪ 2006.08.07 月曜日♪(*^。^*)♪

市ケ谷に昔悲しき昭和あり今釣堀に平成の晴

涼しさやなに映りても嬰の瞳 広瀬町子

花石榴雨止んですぐ日が射して  広瀬町子

蟻地獄逃れひとりの蟻地獄 並木赤平

ただ今は向日葵満開暑気便り
盆踊り抜ける約束袖振りぬ  
ふと触れし佳人の袖や盆踊り
黴の香や古書に紛れし資本論
青梅雨や古書肆に売れぬ資本論
青柿やわが少年期飢えの日々
目覚めける嬰りごの瞳に新樹光 
目覚めける嬰りごの瞳に初つばめ
髪洗ふ今宵は一人暮らしなも
あんみつアイスお喋りついつい二時間

♪(*^。^*)♪ 2006.08.06 日曜日♪(*^。^*)♪

1945年 8月6日 広島市に原子爆弾が投下される。(

あらたふと青葉若葉に日の光  松尾芭蕉

半眼の鰐の昼寝のつづきおり  小林鱒一

夕顔咲く静かの海のほとりかな  五島高資

緑陰に華やぐ紀文稲荷かな  神田松鯉

呼応して踊り太鼓の遠く近く
泳ぎきて昼寝の時間幼稚園
ぽってりとダリア咲きしあしたかな
似顔絵の女優の笑顔梅雨の晴
向日葵の大柄にして君笑ふ
土用波激しき銚子黒いそり
日々修羅に生きて古稀なる山粧ふ
土用波激しき銚子高いそり
職退きて眠いときには昼寝する
古稀にして眠いときには昼寝する

♪(*^。^*)♪ 2006.08.05 土曜日♪(*^。^*)♪

1936年8月5日ベルリンオリンピックで棒高跳びで日本2位と3位取る

1912年8月5日  東京有楽町で日本初のタクシー会社が設立される。

茅渟(ちぬ)の海の鯛を思はず伊豆の海にとれたる鰹めいしませ吾妹  谷崎潤一郎

蝉が鳴き出してこの世は蝉の声 鷹羽狩行

空蝉のからくれないに砕けけり 橋閒石

銀河系字日本に端居かな  うまきいつこ

朝靄を譲り会いたる長い坂 森村誠一

どこまでも青い空澄みし海夏の風
ダイエット為すも夏痩せ相成らず
ルノアール少し夏痩せなさるべし
空蝉や征きし少年還らざり
千人針だけ帰国せり終戦日
黴の香やかつて愛読資本論
天皇の発言悲し終戦日
やうやくに梅雨の明けたるだるさかな
梅雨明けの気配の暑さ厳しけり
夜もすがら疲れを知らず盆踊り
雨粒を溜めて朝顔きらめきぬ

♪(*^。^*)♪ 2006.08.04 金曜日♪(*^。^*)♪

あすを負うももよ明日へのおののきに海にみなぎる朝かげに立て 近藤芳美

ふるさとを越え台風の来つつあり  寺井谷子

ふいの客少しぬるめの麦茶出し 小林尊晴

夏草や兵どもが夢のあと 松尾芭蕉

ある朝のかなしき夢のさめぎはに
鼻に入りきし
味噌を煮る香よ
        石川啄木

茄子煮して梅雨の明けるを心待ち
夏風邪や少し頭痛のこもりかな
朝霧のなかに求めし君のあり
銀河系字日本小字稲毛の星まつり
葉隠れの青蛙こそ親しけり
錆つきしピッケルひとつ山粧ふ
錆つきしスキーのひとつ山粧ふ
プールまでTシャツ一枚雨あがる
白衣着て帯は藍色薄化粧
羅に帯は藍色薄化粧

♪(*^。^*)♪ 2006.08.03 木曜日♪(*^。^*)♪

1492年8月3日  クリストファー・コロンブスがスペインから航海に出発。

村雨のふる江をよそに飛ぶ鷺のあとまで白きおもだかの花 正徹

喪にこもる心こそ葉の桜山  高橋睦郎

国分寺在れば朧に国分尼寺  野見川ひふみ

射干(ひおうぎ)の花大阪は祭月  後藤夜半

梅雨雲に入る観覧車大
梅雨寒に目覚めたりしが藍の闇
梅雨寒に目覚めたりしが紺の闇
膝抜けしジーンズ終はる夏休
膝抜けしジーンズ夏休終はる
青楓照りあふ空に飛行雲
梅雨寒の風に目覚めて紺の闇
立石寺石階の七曲がり蝉時雨
白粉の蕾の雨や赤合羽
白粉の蕾の雨の青さかな

♪(*^。^*)♪ 2006.08.02 水曜日♪(*^。^*)♪

渋柿の花ちる里と成りにけり   与謝蕪村

(光源氏の恋人の一人に「橘の花ちる里」がおられます。蕪村はこの名を意識したんでしょうね。)

あけがたのうすきひかりの蛍籠  大野林火

雨夜経て琥珀ふかめし梅酒あり  沢田しげ子

男滝縋るものなく落ちにけり   三井盛夫

子を守りて大緑陰を領したる 高浜虚子

梅雨明けの兆しの風の青さかな
わたすげの泉見せむと妻呼びぬ
桐の花橋のたもとを隠すほど
疎開の子潰せぬほどの半風子
噴水の幕に消ヘけりラヴェンダー
長梅雨にすこし気鬱のこのところ
衣食足り古稀なる春を寿げり
衣食足り古稀なる坂の山紅葉
亡き人の思ひ出ばかり山粧ふ
目覚むればそは通過駅梅雨青し
ジーンズの膝抜け終はる夏休み

♪(*^。^*)♪ 2006.08.01 火曜日♪(*^。^*)♪

鐘一つうれぬ日はなし江戸の春 其角

まさか降ろして売るなんてこと無いよね。
戦争末期には随分降ろして鋳つぶして軍需品になったけど負けちゃった。

素袷の心にはなり得ざりしや  高浜虚子

帰りたくなるほどの青田かな  太田土男

文平の覇気ありありと夏の潮  神田松鯉

噴水の幕に薄れしラヴェンダー
潮騒や浜木綿の浜盆の唄
はまなすや遥かに聞こゆ盆の唄
疎開子の手に余りける半風子
山頂へ白衣登山の気迫かな
立山へ成人登山白衣装
尾根に来て雲の峰にと入りけり
白百合の花蘂零る風に居し
そうめんを入れるギャマンの切り子鉢
新涼や軒端をかすむ風の声 

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