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2007年1月31日 (水曜日)

2007年1月1日-1月31日

♪(*^。^*)♪ 2007年1月31日 水曜日

熟年離婚なんてもったいない。夫婦の基本は「ありがとう」。文句はぐっと飲み込んで。 橋田寿賀子

雪ふれば木ごとに花ぞさきにけりいづれを梅とわきてをらまし  紀友則

いもうとに揚がりし凧の糸持たす  甲斐遊糸

寡婦よりの賀状来たれり早や三日
まっさらな青空に散る冬桜
山頭火現れさうな冬木立
西行の現れさうな冬木立
食む前に謹み描く苺かな
牡丹見て双手あたたむ茶椀かな
慎ましきたつき嬉しき冬菫
初稽古終はり給はるお強飯
強飯に茸の汁や初稽古
冷蔵庫に入らぬ太き大根かな
故郷は初雪と言ふ松の内

♪(*^。^*)♪ 2007年1月30日 火曜日

陸捨てし鯨の恋ふる花野かな  宮田彼岸夫
鑑賞
陸は「くが」と読むのであろう。夢のあるメルヘン的な大きな俳句である。それで十分であるが、鯨は作者自身が故里を恋うるものと理解したい。

後の世に逢はば二本の氷柱かな  大木あまり

冬ぬくし乗換電車間違へて
湧水の音はさらさら梅ふふむ
花見川てふ目出度き川辺梅ふふむ
花見川てふ目出度き名前風香る
加賀よりは雪少なきと旅便り
赴任せしみちのくの丘梅三分
嘘と知り嘘でもいいや日向ぼこ
可愛い嘘はメルヘンよ入園児
人妻に遠慮の電話チューリップ
人妻に遠慮の電話梅三分
錦鯉とくと眺めて初句会
かいつぶり作る水輪の五つほど
鳰の水輪母のうしろに子の水輪
メルヘンの嘘を楽しみ日向ぼこ
メルヘンの虚構楽しみ日向ぼこ

♪(*^。^*)♪ 2007年1月29日 月曜日

静脈やいのち支えし青き河かなしき流れ一条のごとし  宮田美乃里

絵の中に踊る男は左足あげつつ四百年またたく間なり 佐々木信綱

桃二つ並べてみれば瓜二つ  織田正吉

薔薇咥へけり一輪をさらに剪る  岡本眸

身を包む紺の深さも帰燕以後 岡本眸

獅子舞の舞へば目出度き小半時
初売りの店に飾りて寒牡丹
店頭に寒の牡丹や初売りす
急坂を登りつめたり梅うるむ
柔らかな葱購ふも目出度けり
おろし大根汁たつぷりや初料理
大根おろし汁のたつぷり節料理
初料理おろし大根汁たつぷり
来し方の坂道は急梅の花
不忍の池は目の下梅うるむ

♪(*^。^*)♪ 2007年1月28日 日曜日

俵万智さんが若山牧水賞を受賞されました。御目出度うございます。1989年に「サラダ記念日」を発表し彗星のようにデビューした歌人はもう44歳、今は中堅の歌人と呼ぶべきでしょうか。
俳壇では黛まどかさんが新鮮な俳句を作っておられますが、主宰されている俳句誌の参加者を女性だけに限られておられます。これは残念です。

生きるとは手をのばすこと幼子の指がプーさんの鼻をつかめり  俵万智

吾子生れて三日目の朝病室に読む投稿歌どれもよし 俵万智

鴨飛んでこんなところに山の池  上崎暮潮
鑑賞
人のあまり知らない深い山の池から鴨が飛びたつ。または鴨が飛びたったことで池に気がついたんでしょうか。いづれにしても静かな山の池の情景がくっきり見えます。

父もまた見てゐしといふ秋の虹  石田郷子

ここに母佇ちしと思ふ龍の玉  石田郷子
鑑賞
ご両親とも俳句誌「鶴」同人であり既に故人です。父母とともに俳句に研鑽した日々を思う。

図書館の窓荒園に雪降れり  沢木欣一
鑑賞
荒園に沢木欣一の感性が現れているのでしょうか。やがて沢木氏は招集されて戦争に行かれます。沢木氏は私の俳句の先生でした。

春の山好きなところに並べ置く  加藤かな文
鑑賞
ユーモアがあります。発想が常識から飛躍している。
読むと楽しい。

三月の空襲劫火友を焼く
静かなる心を持ちて初詣
去年今年白く飛びゆく矢の如し
年玉をあげる子亦も来たりけり
灯籠の明かりに目指して初詣

笛吹けば春の足音聞こへさう
If a whistle is blown, it can seem to hear the footstep of spring.

♪(*^。^*)♪ 2007年1月27日 土曜日

送元二使安西 王維
   
渭城朝雨潤軽塵  
客舎青青柳色新  
勸君更盡一杯酒  
西出陽関無故人 

元二の安西に使いするを送る 王維
渭城朝雨軽塵をうるおし
客舎青青柳色新たなり
君に勧む更に尽くせ一杯の酒
西のかた陽関を出づれば故人無からん

田一枚植ゑて立ち去る柳かな 松尾芭蕉  奥の細道

柳散り柳散りつつ細る恋 夏目漱石

郎去って柳空しく緑なり 夏目漱石

くれなゐを冬の力と堪へし寒椿みな花をはりたり  馬場あこ子

奥白根彼の世の雪をかがやかす  前田普羅

一葉もかやも障子貼りにけり  中嶋秀子

若水を硯の海に湛へけり
渦巻ける黄落のなかひと走り
虎落笛ビルの谷間に公民館
冬木立囲むロダンの思考人
汲みにける泉に溢る冬野菊

酢牡蛎ほど好きで怖しこのところ
I like it as much as a vinegar oyster, and I am scared. recently.

踏みしめる長き道のり草紅葉
The long distance grass autumn colors which it steps firmly on.

白菜をざつくり煮るも年用意
To boil a Chinese cabbage fully, too, New Year preparation.

♪(*^。^*)♪ 2007年1月26日 金曜日

万劫経る亀山の、下は泉の深ければ、苔生す岩屋に松おひて、梢に鶴こそ遊ぶなれ  粱塵秘抄

枯山へわが大声の行つたきり  藤田湘子

月冴ゆる人を醸すに時と酒   亀田憲壱

痩身法どれも試して餅を食ぶ
All tries how to become thin, and rice cake is eaten.

捨て難きもの一つ捨て大晦日
One thing which is hard to abandon is abandoned, New Year's Eve.

柩には白木が良けれ冬野菊
A white tree is good for the coffin. Winter wild chrysanthemum.

柩には煙草一箱菊いっぱい
In the coffin, one box of cigarette, chrysanthemum fullness.
滝音の未来永劫石蕗の花
In the future of the waterfall sound, the flower of the stone butterbur.

神の名の戦怖しクリスマス
The battle of God's name is terrible. Christmas.

♪(*^。^*)♪ 2007年1月25日 木曜日

短歌ほろべ短歌ほろべといふ声す明治末期のごとくひびきて  斎藤茂吉

桑原武夫さんの「俳句第二芸術論」という議論がありました。
極端に言えば俳句も短歌も芸術に価いしないと言う議論でした。しかし短歌、俳句の言葉のリズムは日本語のリズムであります。その議論に拘泥することなく多くの日本人は俳句と短歌を愛し続けています。俳句も短歌も鑑賞者は即ち作者である場合が多い。このような詩は他に無いようです。

すこしづつ移動しながら日向ぼこ 池田喜夫

翁ゐて楮ならべる雪晒  伊藤敬子
冬暖し凍らぬ瀧の響きけり
今年は暖冬で例年は凍瀧の茨城県の袋田の瀧は凍りません。

冬星を仰げば瀧の高しぶき
那智の滝を見ればいつも心が清々しくなる思いです。

冬牡丹見たる疲れの小半日
冬牡丹見たる疲れや飴茶飲む
春隣美術館には夢二の絵
絵手紙に大根の葉や春隣
宇宙  ジュゼッペ・ウンガレッテイ
海とともに
ぼくは
まあたらしい
棺となった

棺は霊継ぎ、魂を継承する意味だそうです。

070124
野の虹と春田の虹と空に合ふ 水原秋櫻子
白鳥に到る暮色を見とどけし 細見綾子
白鳥の声のなかなる入日かな 桂 信子
千里飛び来て白鳥の争へる 津田清子
潮凪いで白鳥の首林立す 栃窪 浩
白鳥といふ一巨花を水に置く 中村草田男
八雲わけ大白鳥の行方かな 沢木欣一
白鳥を亡き人とみるまた逢はむ 石原八束
しののめの白鳥声を尽しけり 遠藤甫人
白鳥の胸を濡らさず争へり 吉田鴻司
冬虹の忽と棒立ち桜島 石田勝彦
冬の虹とびもからすも地をあゆみ 金尾梅の門
冬の虹消えむとしたるとき気づく 安住 敦
冬の虹今もの言えば何か消ゆ 半田幸子
神は地上におはし給はず冬の虹 飯田蛇笏

♪(*^。^*)♪ 2007年1月23日 火曜日

この星にシャガールがゐて夢をみた痕跡がいま目の前にある   林和清

夏草や兵共が夢の跡  松尾芭蕉

雲の峰幾つ崩れて月の山  松尾芭蕉

野を横に馬牽きむけよほととぎす  松尾芭蕉

かさねとは八重撫子の名成るべし  曽良

彩雲のありて目出度き松の内
市議長は風邪の挨拶出初式
音花火三つ打上げ出初式
音花火上げて消防出初式
代読の挨拶のまた出初式
亦もまた同じ挨拶出初式
晴天に花火揚げてぞ出初式
青空に花火打上げ出初式
挨拶は代読ばかり出初式
義理であれバレンタインのチョコ嬉し
地吹雪のバス停で君を待つ

♪(*^。^*)♪ 2007年1月22日 月曜日

紫のさきまで濃からず花菖蒲 久保田万太郎

風上の男さびしき花菖蒲  黒田杏子

トランプのスケードに飛び杜若  鈴木栄子

豆の葉の青さ新し松の明け
すべてもの新しく見ゆ松の内
御降りるの後のものの芽の青ささかな
休日の分校廊下陽炎す
陽炎のひとり遊びの日曜日
陽炎に揺れて来たりしをみなかな
陽炎の揺れは自由に日曜日
陽炎のほしいまままにて分校舎
陽炎のほしいまままなる廃校舎
陽炎のほしいままなる廃駅舎

♪(*^。^*)♪ 2007年1月21日 日曜日

青空の深きにこもる冬日かも面を挙げて見つも浸る 窪田空穂

草を褥に木の根を枕花を恋して五十年   牧野富太郎

考ふる力たくはへ寒の鯉   若井新一

嬰ごの髪柔らかや小春風
初詣御手洗(みたらし)水冷へにけり
小春日や見ても尽きない羽繕いひ
寒星のひとつを父と思ひけり 
赤子来て今日満開の桜草
水溢る田に白鳥の遊びける
春隣オカリナで吹く早春賦
何もかも忘れ見つめる冬桜  
水溢る田に白鳥の戯れる
雪ふくみひかる山茶花枝の先
小春日や鳩と語りて小半時

♪(*^。^*)♪ 2007年1月19日 金曜日

平安時代に「四辻の左大臣」が                        
  「せりなづな  御形はこべら  仏の座                  
        すずなすずしろ  これぞ七草」と詠んでから、   
  春の七草として定着した。                           
・「君がため  春の野に出でて  若菜つむ               
      我が衣手に  雪は降りつつ                        
          (若菜 = 春の七草)                        
          (光孝天皇(こうこうてんのう)) 「古今集」

春まではふみこんでおく女ぶり  柳多留

木の葉髪泣くがいやさに笑ふなり  久保田万太郎

鮟鱇もわが身の業も煮ゆるかな  久保田万太郎

木の葉髪去る人惜しむこと多く
オカリナの音のみ谺冬木立
予定また果たせぬままに年迎へ
この土地を故郷として初詣
この土地を故郷として年迎へ
富士望む丘こそまこと吾が恵方
干し柿のとろけさうなる柔らかさ
友あまた酒に痴れて大晦日
友あまた酒に痴れて年忘れ
たつぷりと小春吸ひけり干し布団
菜の花のいつぱい咲けばお正月
賜りし強飯ぬくし松の内
菜の花や強飯持ちし君を待つ

♪(*^。^*)♪ 2007年1月18日 木曜日

遊狂を恋ひつつ切なわが生は戦ひ越えて得たりしものを 尾崎左永子

猪肉のかたまりふたつ年の贄 茨木和生

早春譜吹くは誰がため君がため
早春譜オカリナで吹く君がため
柚子実る女目医者の痩せぎみで
柚子香る女目医者の痩せぎみで
石蕗の花女目医者の痩せぎみで
痩身に姉さん被り障子張る
佳人とて姉さん被り障子張る

獅子頭脱げば長身美男なり 麦秋
When lion dance head was taken off, tall figure handsome man. 英
Cuando la cabeza de la danza del león fue sacada, figura alta hombre hermoso.スペイン語
Quando a cabeça da dança do leão foi retirada, figura alta homem considerável.ポルトガル語
Quando la testa di ballo del leone è stata tolta, figura alta uomo handsome. イタリア語
Quand la tête de danse de lion a été enlevée, figure grande homme bel.  フランス語
Als Löwetanzkopf entfernt wurde, hohe Abbildung stattlicher Mann. ドイツ語

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♪(*^。^*)♪ 2007年1月17日 水曜日

宮中歌会始  宮内庁御提供 (御英訳 宮内庁)

◇平成19年1月15日  歌会始  お題「月」
御製(天皇陛下のお歌) 
 務め終へ歩み速めて帰るみち月の光は白く照らせり

His Majesty the Emperor
My day's duties done
And I quicken my footsteps
On my way back home
While the light of the moon
Shines down whitely on the path.

Note: This poem describes the scenery as His Majesty saw it on the way home from the Imperial Palace to the Imperial Residence where he lives after the ceremony of the appointment of senior officers, whose appointment His Majesty attests, was over in the evening.

皇后陛下御歌
 年ごとに月の在(あ)りどを確かむる歳旦祭(さいたんさい)に君を送りて
Her Majesty the Empress
Each year
I look up to verify
The moon's position
As I see the Emperor off
For New Year's Ritual at dawn.

Note: Every year on New Year's Day very early in the morning at the Imperial Residence, the Empress sees off the Emperor who goes to the Palace Sanctuary to perform the first ritual of the year. Then, at the time when His Majesty prays, she herself goes outdoors and prays with him from afar. This poem describes her custom of many years of looking up at the sky first, when she goes outdoors, looking forward to seeing the age of the moon as well as the alignment of the moon and the stars that change year by year.
* Since becoming Emperor, His Majesty performs the Prayer to the Four Quarters (Shihohai) just before the New Year's Ritual (Saitansai). In this poem, however, "Each year" includes the Emperor's years as Crown Prince as well and, therefore, Her Majesty refers to the New Year's Ritual (Saitansai) which His Majesty has performed from the time when he was Crown Prince to this day.

皇太子殿下お歌 
 降りそそぐ月の光に照らされて雪の原野の木むら浮かびく

His Imperial Highness the Crown Prince
Illuminated by the moonlight pouring down from the skies, the trees stood out boldly in the snowy wilderness.

Note: This poem recalls a night during one of His Imperial Highness the Crown Prince's ski trips. Amid the chill and silence, the trees covered with snow were conspicuous in the brilliant bright moonlight enveloping them.

皇太子妃殿下お歌 
 月見たしといふ幼な子の手をとりて出でたる庭に月あかくさす
Her Imperial Highness the Crown Princess
"I want to see the moon", said the little child. Hand in hand we entered the garden, and the moon shown brightly.

Note: On an evening around the time for the Autumn Moon Viewing last year, Her Highness Princess Aiko asked to see the moon, so Her Imperial Highness the Crown Princess took her out into the garden of the Akasaka Palace.
They watched the moon shining brightly in the garden, and in the warm grasp of the young Princess's hand, the Crown Princess felt the happiness of living together day to day with her daughter. She expresses her joy in this poem.
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♪(*^。^*)♪ 2007年1月16日 火曜日

「この味がいいね」と君が言ったから七月六日はサラダ記念日   俵万智

さびしさにたへたる人の又もあれな庵ならべん冬の山ざと 西行

友がみなわれよりえらく見ゆる日よ
花を買い来て
妻としたしむ                    石川啄木

冬菊のまとふはおのがひかりのみ  水原秋桜子

小春日や出島は臍の如きあり 神田松鯉

捨て難き思ひ出ばかり大晦日
暮れなずむ冬至に食べるアイスクリン
クリスマス音楽聞きつアイスクリン
丸餅はふるさと思ふよすがかな
古稀過ぎて名取得しとて告ぐ賀状
太陽は火のガスなれや初日の出

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♪(*^。^*)♪ 2007年1月15日 月曜日

春暁   孟浩然
春眠不覚暁
処処聞啼鳥
夜来風雨声
花落知多少

訓読
春眠暁を覚えず
処処啼鳥を聞く
夜来風雨の声
花落つる知る多少ぞ

井伏鱒二 訳
ハルノネザメノウツツデ聞ケバ
トリノナクネデ目ガサメマシタ
ヨルノアラシニ雨マジリ
散ツタ木ノ花イカホドバカリ

土岐善麿 訳
春はあけぼの うすねむり
まくらにかよう 鳥の声
風まじりなる夜べの雨
花ちりけんか庭もせに

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敬礼は折目正しく出初式
みちのくの風は冷たき早春譜
寒き日は珈琲に蜂蜜たつぷりと
ふと降りし駅舎の時報早春譜
殉教に強き衝撃冬桜
今の世殉教あるや冬桜
消防車にて給はる茶出初式
初夢の故郷の川清かりし
枯菊を燃やす煙のほの白し

♪(*^。^*)♪ 2007年1月14日 日曜日

寺院シャルトルの薔薇窓を見て死にたきは心虔しきためにはあらず 葛原妙子

柚子切れば香りいつぱい初厨
柚子の香の溢るる朝や初厨
包丁を洗ひ清めて初料理
まな板をを洗ひ清めて初料理
百合鴎濤に揺られて初明り
百合鴎池に飛来し初明り
白鳥の浮寝の湖や初明り
かいつぶり浮寝の湖や初明り
百合かもめ浮寝の湖や初明り
先生は薄けはひにて初稽古

紅葉降る巣箱のやうなポストにも 麦秋

The tinted autumn leaves it falls. Even in the post like the birdhouse.
The tinted autumn leaves it falls. Even in the post like the birdhouse 英
Las hojas teñidas del otoño baja. Igualar en el poste como la casa del pájaro. スペイン
As folhas matizadas do outono cai. Nivelar no borne como a casa do pássaro. ポルトガル
I fogli tinti di autunno cade. Anche nell'alberino come la casa dell'uccello. イタリア
Les feuilles teintées d'automne il tombe. Même dans le poteau comme la maison d'oiseau.フランス
Die abgetönten Herbstblätter fällt es. Im Pfosten wie dem Vogelhaus glätten. ドイツ

♪(*^。^*)♪ 2007年1月13日 土曜日

ほぐす  吉野弘
小包みの紐をほぐしながら
思ってみる
結ぶときより、ほぐすとき
すこしの辛抱が要るようだと

火を焚いて自由な言葉で詩を詠みぬ  角川春樹

母逝きし日も綿虫のかく舞へり  越前春生

時雨きて戦没画家の祈りの絵   和田彰夫

来し方は長き道のり冬紅葉
冬銀河賜りたるはパン一斤
踏みしめる長き道のり霜柱
踏みしめる長き坂道霜柱
踏みしめる長き道のり草紅葉
来し方の長き道のり霜柱
来し方の長き道のり草紅葉
来し方は長き道のり冬桜
来し方は長き道のり寒卵

♪(*^。^*)♪ 2007年1月12日 金曜日

積まれたる箱はひよこの初荷かな  渡邊舎人

身を包む紺の深さも帰燕以後  岡本眸

旅宿は伊勢の恵方と決めにけり
獅子舞を終はり青年背を伸ばす
気に入りの作務衣纏ひて節料理
日の出より神楽太鼓の鳴る恵方
恵方より神楽太鼓の鳴りにけり
丘よりは神楽太鼓の恵方かな
元旦の遥か丘より神楽笛

♪(*^。^*)♪ 2007年1月11日 木曜日

温室は蘭の香りの溢れけり  麦秋
A greenhouse is full of the smell of the orchid. 英
Un invernadero es lleno del olor de la orquídea. スペイン
Uma estufa está cheia do cheiro do orchid. ポルトガル
Una serra è piena dell'odore del orchid.イタリア
Une serre chaude est pleine de l'odeur de l'orchidée.フランス
Ein Gewächshaus ist vom Geruch der Orchidee voll. ドイツ

十二月八日その日悲劇の幕開き
しがらみのあまたを捨て煤払ひ
しがらみを捨て去りにける煤払ひ
時雨来て何はともあれ喫茶店
時雨来て入る目当ての美術館
達磨夕日の奈落となりぬ冬の海
コンサート終はり枯野の深みかな
友あまた遠くなりける白障子
子達今はいたずら盛り破れ障子

♪(*^。^*)♪ 2007年1月10日 水曜日

海の音にひまはり黒い瞳をひらく  木下夕爾

向日葵や高々波に向ひ立ち  鈴木真砂女

向日葵の黄の疲れこそ隠すなし 安住敦

幾本か氷柱を割りて旅立ちぬ
歳末の雑踏の中にある身かな
給はりし折紙聖樹星あまた
白障子耳の底には子守唄
白障子祖母の浪速の手鞠唄
句座更けてあぐら談義や白障子
倒木の肌の香るや冬至の日
古書店を出て短日の大夕日

夜勤してビルの谷間の初明り  麦秋

A night duty is done, the first light of New year,the valley of the building.英
Se hace un funcionamiento de la noche, la primera luz del Año Nuevo, el valle del edificio. スペイン
Um dever de noite é feito, a primeira luz do ano novo, o vale do edifício. ポルトガル
Un dovere di notte è fatto, la prima luce di nuovo anno, la valle della costruzione. イタリア
Un travail de nuit est fait, la première lumière de la nouvelle année, la vallée du bâtiment. フランス
Eine Nachtarbeit ist, das erste Licht des neuen Jahres, die Senke des Gebäudes erfolgt.ドイツ

♪(*^。^*)♪ 2007年1月9日 火曜日

ふと思ひ出せしが忘れ柚子湯出る 有馬朗人

羨ましやわが心夜昼君に離れぬ 閑吟集

白障子やおら開けば茶の香
白障子開くきぬずれありにけり
投句して障子の外のさんざめき
雪吊の綱の引き締む朝の雲
一茶忌や雀と遊び小半日
小春日や雀と遊び小半日

正月は山の宿てふ年賀状 麦秋

A friend's letter. I spend New Year's Day in the lodging of the mountain. 英
Letra de la tarjeta de mi amigo. Paso el día del Año Nuevo en el alojamiento de la montaña. スペイン
Letra do cartão do meu amigo. Eu gasto o dia de ano novo no alojamento da montanha.ポルトガル
Lettera della scheda del mio amico. Spendo il giorno del nuovo anno nell'alloggio della montagna. イタリア
Letter of the chart of my friend. I spend the day of new year in the housing of the mountain. フランス
Buchstabe Karte meines Freunds. Ich verbringe Tag des neuen Jahres in der Unterkunft des Berges.ドイツ

♪(*^。^*)♪ 2007年1月8日 月曜日 

春色は街の鳥屋の鸚鵡にも  鈴木栄子

三月十日逝きし雛は同い年  鈴木栄子

旅ごころ募りてをりし端居かな 鈴木栄子

行き行きて倒れ伏すとも萩の原 曽良 
 

幼な子と逢ふ小春の眩しさよ
坐りてはすぐ眠くなる小春かな
良寛の童と遊ぶ小春かな
赤ちゃんに逢いに行くべき小春かな
良寛の笑顔こぼるる小春かな
小春日は赤子見に行く日和かな
御年玉持ちゆくべきか良き日和

♪(*^。^*)♪ 2007年1月7日 日曜日 晴 曇 13℃

幸せはケーキに包みクリスマス
星よりも瞳瞬くクリスマス
赤ん坊のいないいないばあ小六月
赤ん坊の大きな笑顔小六月
お化粧に余念が無くて小六月
はや師走読まずに捨てる旅案内
年の瀬や読まずに捨てる旅案内

来し方は長き道のり寒牡丹
The way which came is a long distance.The  peony of winter.
El camino que vino es una distancia. El peony del invierno.  スペイン
A estrada que veio é uma distância. O peony do inverno.  ポルトガル
La strada che è venuto è un long-distance. Il peony dell'inverno. イタリア
La route qui est venue est une longue pivoine distance.The d'hiver. フランス
Die Straße, die kam, ist eine lange distance.The-Pfingstrose des Winters.ドイツ

古稀過ぎて踊り師匠と言ふ賀状  麦秋
The age of seventy passes, a New Year's card to say as the teacher of the Japanese dancing. 英
La edad de setenta pasos, una tarjeta del Año Nuevo a decir como el profesor de bailar japonés. スペイン
A idade de setenta passagens, um cartão de ano novo a dizer como o professor de dançar japonês. ポルトガル
L'età di settanta passaggi, una scheda del nuovo anno da dire come l'insegnante del ballare giapponese. イタリア
L'âge de soixante-dix passages, une carte de nouvelle année à dire en tant que professeur de danser japonais. フランス
Das Alter von siebzig Durchläufen, eine Karte des neuen Jahres, zum als der Lehrer des japanischen Tanzens zu sagen. ドイツ

♪(*^。^*)♪ 2007年1月6日 土曜日

一輪車転ぶな転ぶな冬紅葉 麦秋
Without a monocycle falling, without falling, winter autumn colors.英
Sin un monocycle que cae, sin caer, los colores de otoño de invierno.スペイン
Sem um monocycle que cai, sem cair, cores do outono do inverno. ポルトガル
Senza un monocycle che cade, senza cadere, colori di autunno di inverno. イタリア
Sans monocycle tombant, sans tomber, couleurs d'automne d'hiver. フランス
Ohne ein fallendes monocycle, ohne zu fallen, Winterherbstfarben. ドイツ

清らかな巫女さま在はす恵方かな
如何にせむ少し食過ぎ三ケ日
如何にせむ少し食過ぎお正月
晴にける空の彼方は恵方かな
ふるさとの川の眩しき初日の出
獅子舞の口の中には笑顔あり
すれ違ふ破魔矢の鈴の鳴りにけり
賀状にはゆるりと泳ぐ真鯉かな

♪(*^。^*)♪ 2007年1月5日 金曜日
読売新聞元旦号より 

謹んで麦秋のBLOGに掲載名家吟詠を誉め頌へ候。

めでたくも元日に詠む詩歌あまた  麦秋
I celebrate. Poetry many I read in New Year's Day. 英
Celebro. Poesía muchos leí adentro el día del Año Nuevo. スペイン
Eu comemoro. Poesia muitos eu li dentro o dia de ano novoポルトガル
Celebro. La poesia molti ho letto dentro il giorno del nuovo anno. イタリア
Je célèbre. Poésie beaucoup j'ai lu dedans le jour de nouvelle année.フランス
Ich feiere. Poesie viele las ich innen Tag des neuen Jahres. ドイツ
Ik vier. Poëzie velen heb ik binnen de dag na het nieuwe jaar gelezen.オランダ

鏡餅   森澄雄
こゑごゑのうからつどひて年を賀す
祝ぎて置くわが机之にも鏡餅
臥すわれに嫁より一献年酒かな

初空  成田千空
初空やとぶ白鳥の白十字
大元旦時計の鳴るもさやかなり
松籟は招魂のこゑ初詣

宝船  宇多喜代子
初年をまるまる包む初日影
種々をこぼさぬように宝船
初夢の真中あたりを風の音

初風  正木ゆう子
つつましき鳥獣にこそ初茜
ひさかたの光通信にて御慶
初風や熊笹へ来て音となる

何の問ひか判らぬままに答へゐる夢には吾のいまだ現職 清水房雄

書斎よりつねうち仰ぐ南空二○○七年は晴ればれと来む 田谷鋭

孫 曾孫つどひあそびてあぐる声。華やぐ声の庭にひびけり  岡野弘彦
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酔余口号(Ⅰ)  伊達政宗

馬上少年過
世平白髪多
残躯天所赦
不楽是如何

馬上少年過ぐ
世平かにして白髪多し
残躯(ざんく)天の赦(ゆる)すところ
楽しまずんば是如何(これいかん)

麦秋 現代訳
少年のころ馬に乗り戦乱に生きた
今の世は平安になったが私は白髪が多くなった
今生きているのは天(神)の赦すところだ
今楽しまなければ意味が無いことだ。

酔余口号(Ⅱ)  伊達政宗

四十年前少壮時
功名聊復有私期
老来不識干戈事
只把春風桃李巵

四十年前少壮の時
功名聊(いささか)復(また)自ら私(ひそか)に期す
老来識(し)ら不(ず)干戈(かんか)の事
只春風に桃李(とうり)の
巵(さかずき)を抱(と)る

麦秋 現代訳 
思えば40年前の若い時はいささか自信が有り天下を望んだ。
今は年をとり戦の事は遙か過去のことと忘れた。
今は春風の桃李(すもも)の苑で杯をあげる平和な気持ちである。
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♪(*^。^*)♪ 2007年1月4日 木曜日

気持ちだけゆつたり構へ年の暮
手打ち蕎麦を供するための大水車
透明な傘に二月の雪がつき 飯田龍太
冬ざれの切口白き大樹かな
ふと店で出逢ひし妻や大晦日
どの柚子もいびつなれども良く香る
渦潮の海へたなびく白水仙
渦潮の海へ迫出す白水仙
滝音の未来永劫白水仙

去りし人夢に生きてる冬銀河 麦秋
The person who passed away is fine in the dream.The Milky Way of winter.
La persona que falleció está bien en el sueño.  El Vía Láctea de invierno. スペイン
A pessoa que faleceu está bem no sonho.  O Via lácteo de inverno.  ポルトガル
La persona che passò via sta bene nel sogno.  Il Modo Latteo di inverno. イタリア
La personne qui est décédée va bien dans le rêve.  La Voie lactée d'hiver.  フランス
Die Person, die starb, ist im Traum fein.  Die Milchstraße des Winters. ドイツ

一年を俳句に耽り大晦日 麦秋
As for me, one year, it is absorbed in the haiku poem. New Year's Eve.
En cuanto a mí, un año, está absorto en el poema del haiku.  Nochevieja. スペイン
Como para mim, um ano, é absorvido no poema de haiku.  A Véspera de Ano novo.ポルトガル
Come per me, un anno, è assorbito nel poema di haiku.  L'Eve di anno Nuovo.  イタリア
Comme pour moi, une année, il est absorbé dans le poème de l'haiku.  Saint-Sylvestre.  フランス
Wie für ich, ein Jahr, wird es im haiku-Gedicht aufgenommen.  Silvester.ドイツ 

乗ればすぐ眠くなりける暖房車  麦秋
It becomes sleepy soon if it gets on the train of heating. 英
Llega a ser soñoliento pronto si consigue en el tren de la calefacción. スペイン
Começa logo ser sleepy se obtiver no trem do heating. ポルトガル
Diviene presto sonnolento se ottiene sul treno di scaldare.  イタリア
Il devient bientôt somnolent s'il continue le train de chauffer.フランス
Es wird bald schläfrig, wenn es in den Zug der Heizung einsteigt.ドイツ

♪(*^。^*)♪ 2007年1月3日 水曜日

かの時に我がとらざりし分去れの片への道はいづこへ行きけむ  美智子皇后陛下

吹雪く夜は大和の粥を熱うせよ 池田弥生

冬うらら生みたて卵掌に重し
掌に重き生みたて卵冬紅葉
祖母好きな大和の茶粥冬うらら
祖母好きな大和の茶粥冬の雷
冬雷の幾たび響く一茶の忌
絵手紙に山茶花一輪蕪村の忌
寒卵離れ分れて寅彦忌
来ぬ人を待ちいし夢やクリスマス
来ぬ人を待ちいし銀座初時雨

♪(*^。^*)♪ 2007年1月2日 火曜日 曇り後雨  9℃

死にはせぬどこにも行かぬここに居るたづねはするなものは言わぬぞ 一休禅師

山ありて心素直や根深汁  市川葉

家々の窓に溢るる祭客   山内繭彦

忘れたきこと皆忘れ日向ぼこ 山内繭彦

チューリップ花屋の外に暮れにけり  谷さやん

薔薇くるむ今日の新聞まあいいか  谷さやん

足音の谺となりぬ冬木立 麦秋
The winter grove where my footstep becomes an echo. 英
El bosquecillo invernal dónde mi paso se vuelve un eco.  スペイン
O arvoredo de inverno onde meu passo se torna um eco.ポルトガル
Il boschetto di inverno dove il mio passo diviene un'eco. イタリア
Le bosquet hivernal où mon pas devient un écho. フランス
Der Winterhain, wo mein Schritt ein Echo wird.ドイツ

捨てるもの数多捨て去り年迎ふ  麦秋
A lot of things are abandoned, and the New Year is greeted. 英
Muchas cosas son abandonadas, y el Nuevo Año se saluda. スペイン
Muitas coisas são abandonadas, e o Ano novo é cumprimentado.ポルトガル
Molte cose sono abbandonate, e l'anno Nuovo è salutato. イタリア
Beaucoup de choses sont abandonnés, et la Nouvelle année est saluée. フランス
Viel Sachen werden verlassen, und das Neue Jahr wird gegrüßt.ドイツ

♪(*^。^*)♪ 2007年1月1日 月曜日

大根に隠し包丁これでよし  山田英子

恋飛脚大和路の寒牡丹かな  安住敦

はなびらの震へやまざる寒牡丹  沢木欣一

寒牡丹ぬくめむと息近寄せるぬ   草間時彦
八ケ岳目の前にあり花梨の実

冬波の底見ゆるまでゑぐれけり  津川絵理子

冬ざれの街路しばしば工事中

追憶をあまた残して大晦日 麦秋
Much recollection is left, New Year's Eve.英
Leaving a lot of recollection, it is the last day of the year.英
La mucha memoria saliendo, es el último día del año スペイン
Muita memória partindo, isto o último dia do ano é.ポルトガル
Molta memoria che va via, esso l'ultimo giorno dell'anno è.イタリア
Laisser beaucoup de mémoire, c'est le dernier jour de l'année.  フランス
Beim Verlassen von viel Gedächtnis, es ist den letzten Tag des Jahres. ドイツ

遠富士をさらに越えゆく帰燕かな 麦秋
The group of the swallow gets over Mt Fuji and and they fly to home. 英
El grupo de la golondrina supera Mt Fuji y y ellos vuelan a casa.  スペイン
O grupo da andorinha supera Mt Fuji e e eles voam para casa. ポルトガル
Il gruppo della rondine trova su Mt Fuji ed e loro volano a casa.イタリア
Le groupe de l'hirondelle surmonte Mt Fuji et et ils volent à maison. フランス
Die Gruppe vom Schluck bekommt über Mt Fuji und und sie fliegen zu Heimat.  ドイツ

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