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2007年6月の30件の記事

2007年6月30日 (土曜日)

たたまれて日傘も草に憩ふかな 阿倍みどり女

Hp_121 ♪(●^o^●)♪ 2007年6月30日 土曜日 曇 晴 30℃

夏至の日の国原早苗りんりんと立ちそむるなり水のひかりに 前登志夫

打水のころがる玉をみて通る 飯田蛇笏

たたまれて日傘も草に憩ふかな 阿倍みどり女

向日葵の蕋を見るとき海消えし  芝不器男

町中の山や五月ののぼり雲 丈草

ことことと青田に注ぐ利根の水
藤房を分けて友ともまみへけり
花菖蒲池の一周十五分
初夏やボーイソプラノ良く響き
多喜二忌や蟹の缶詰こきこきと
多喜二忌の奥歯に痛みキリキリと
碁敵とさてもなつかし端居かな
碁敵と一局終へし端居かな
山梔子のポストに投稿入れて良し
カンナの黄溢れし中央分離帯

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2007年6月29日 (金曜日)

沖縄忌幼子に海しかと見せ  宮坂静生

Hp_120 ♪(●^o^●)♪ 2007年6月29日 金曜日 曇 雨 27℃

幾山河越えさり行けば寂しさの終てなき国を今日も旅ゆく 若山牧水

落雷の一部始終のながきこと 宇田喜代子

沖縄忌幼子に海しかと見せ  宮坂静生

沖縄忌この過ちをごまかすな
この家の主のやうなる猫端居
投句終へしばしの安堵百合の花
自画像と言ふ裸婦の絵梅雨青し
青梅雨や句会の後の珈琲店
席題にしばしの苦吟走り梅雨
ごまかすな戦争責任原爆忌
ごまかすな戦争責任敗戦日
終戦は敗戦なるぞ夕銀河
湧き水の冷えしを飲めば若葉風

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2007年6月28日 (木曜日)

草市のあとかたもなき月夜かな  渡辺水巴

Hp_119 ♪(●^o^●)♪ 2007年6月28日 木曜日  曇 晴   28℃

ねむのごと居眠るわれを載せていつ九州王国こまやかに雨 川野里子

草市のあとかたもなき月夜かな  渡辺水巴

黒栄や浪に打たれて天のあり  野村喜舟

エンゼルトランペット夢をいだきて俯いて
カメレオンそは万華鏡なるかも知れず
ふくよかな妻ともなりて更衣
青簾出せばそよ風よろこびぬ
サングラス掛けて本心隠しけり
田植機のご機嫌なりし青田風
田植えする跡継ぎありし喜ばし
すべて捨て受洗の決意聖五月
すべて捨て受洗の決意百合の花
すべて捨て受洗の決意夕銀河

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2007年6月27日 (水曜日)

馬まつり庭へ運べる酒の膳        小原啄葉

Hp_118 ♪(●^o^●)♪ 2007年6月27日 水曜日   曇 晴 28℃

馬まつり庭へ運べる酒の膳        小原啄葉

チャグチャグ馬コ婆の切火にたぢろげる  小原啄葉

馬まつり男前なる南部富士        小原啄葉

チャグチャグ馬コ農具部より出て来る  小原啄葉

潮に迷うた磯の細道 閑吟集

浜木綿の海辺歩める朝の晴れ
浜木綿の海辺歩める至福かな
浜木綿の海辺ゆるりと朝歩み
蒲公英をいとしと思ふ朝歩み
譲られし年ともなりし冷房車
譲られてあがなはず冷房車
譲られて恥じらひ冷房車
目覚むれば乗越しの駅冷房車
炎昼を突き抜けて行く鈍行車

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2007年6月26日 (火曜日)

苗配りたるままの田の夜に入る 田宮尚樹

Hp_117 ♪(●^o^●)♪ 2007年6月26日 火曜日   曇 晴  24℃

見ないで信じる人は幸いである。  ヨハネの福音書 21-29

苗配りたるままの田の夜に入る 田宮尚樹

青葉風に髪なびけせし乙女かな
忘れ苗畦に残りて暮れにけり
蝦夷富士の裾を埋めて藷の花
蝦夷蕗の余りに多き石狩野
リラの花明治衣装の開拓祭
西瓜買ふひとつは彼に与ふため
泳ぐには少し冷たき水が良し
ある時はひとりで泳ぐプールかな
子の家に西瓜を持ちぬ宵の月
冷やし蕎麦卵焼きなど添へて食ぶ

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2007年6月25日 (月曜日)

枇杷の実を空よりとつてくれしひと 石田郷子

♪(●^o^●)♪ 2007年6月25日 月曜日 雨  曇 26℃

たつぷりと真水を抱きてせいうもれる昏き器を近江と言へり  河野裕子

扇風機大き翼をやすめたり 山口誓子

枇杷の実を空よりとつてくれしひと 石田郷子

夢にさへ濡れし朝顔見たりけり
遠つ国の人街角に居て青葉風
次の世もコスモスあまた咲かせたし
トマト好き絵手紙が好き定年後
大山の参詣古道明け易し
道祖神に微笑みありし早苗風
花桃の溢れていたり道祖神
鶯の声に目覚めの宜しけり
海開き遠富士かすかありし浜
プール開き冷えまだ少しありにけり

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2007年6月24日 (日曜日)

氷屋の角曲がりけるこれも夏  大輪靖宏

Hp_116 ♪(●^o^●)♪ 2007年6月24日 日曜日 曇  晴  28℃

たれかまた花橘に思ひ出でんわれも昔の人となりなば  藤原俊成

氷屋の角曲がりけるこれも夏  大輪靖宏

渡り懸ねて藻の花のぞく流れかな  凡兆

コスモスをことさら愛し逝きにけり
次の世もコスモスあまた咲かせけり
逝きてなほコスモス咲くと言ふ弔事
コスモスを咲かせむために逝きにけり
車椅子降りて一歩やねじり花
車椅子降りて一歩や文字摺草
檸檬切る告げることなき恋なりし
恋といふときめくおのや檸檬切る
何もかも忘るるために泳ぎけり
受付にいつもの女性日輪草

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2007年6月22日 (金曜日)

家中の箸静かなり夕焼けて  鈴木章和

Hp_115 ♪(●^o^●)♪ 2007年6月22日 金曜日 曇 雨 27℃

かぎろいの人間と人間文明と無辺の宇宙の一砂塵地球  近藤芳美

眼帯を漏れるひかりの安らぎに伝う病棟の午後に移る冷え  近藤芳美

蟇おりて吾が溜息を聴かれけり  橋本多佳子

家中の箸静かなり夕焼けて  鈴木章和

異国にも木槿咲きをり解放日 金泰定

蜩や小江戸と呼ばる城下町
蜩や格子戸多き城下町
蜩やおもちゃのやうな天守閣
持ち寄りてお喋りの会額の花
しゃぼん玉おやつの時間鳩時計
石鹸玉大きくなりて子の笑顔
百合の水換へて秘めごと思ひけり
百合の水換へたる事の嬉しさよ
百合の水換へて秘めごと亦ひとつ
葉桜や再会約し去りし友

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麦の穂のひかいを捌きゆく風の早き歩みを見てゐたりけり  横山未来

♪(●^o^●)♪ 2007年6月23日 土曜日 晴 30℃

麦の穂のひかいを捌きゆく風の早き歩みを見てゐたりけり  横山未来

しばらくは風になびきし早苗かな
玻璃風鈴季寄せを開く枕もと
蜩の声に包まれ立石寺
蜩や巣箱のやうなポストあり
蜩の声のみ聞こゆ午後三時
蜩を聞きいるのみの午後三時
日ぐらしや眼下に湖の見える城
日ぐらしや遥かに湖望む城
日ぐらしや眼下に湖の見える丘
日ぐらしや遥かに湖望む丘

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2007年6月21日 (木曜日)

もう明けさうな窓あけて青葉 種田山頭火

Hp_114 ♪(●^o^●)♪ 2007年6月21日 木曜日  曇 晴 27℃

つばくろのまぶしき飛翔柿若葉幼きものはこの世を捨てず 三枝昂之

子は裸父はてゝれで早苗舟  利牛
岸のいばら真ツ白に咲  野坡
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もう明けさうな窓あけて青葉  種田山頭火

It will be dawn soon,
Opening the window -
Green leaves.
Taneda Sanntouka

Translated by Hisashi Miura and James Green
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石鹸玉みどり児好きなお風呂かな
しゃぼん玉優しきこと為すべしや
赤ちゃんはばあちゃん好きで石鹸玉
つばくろや絵本の多き公民館
つばくろや保育園いまおやつ時
みどり児の喃語たのしき五月晴
みどり児の喃語たのしき初つばめ
サークルのお茶の時間の初メロン
サークルのお疲れ時間メロン割る
紺作務衣似合ふ陶師や山法師

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2007年6月20日 (水曜日)

百瓲の水梳きて鮎一二匹  十見達也

Hp_113 ♪(●^o^●)♪ 2007年6月20日 水曜日 晴  曇  29℃

たちまちに君の姿を霧とざし或る楽章をわれは思ひき  近藤芳美

マタイ受難曲その豊饒に深夜はありぬ純粋のとき  近藤芳美

百瓲の水梳きて鮎一二匹  十見達也

白といふ厚さをもつて朴開く  富安風生

紺作務衣似合ふ陶師や山躑躅
還へりきし子に牛鍋供す百合の花
青梅雨の洗ひし町の新しき
青梅雨の洗ひし町の新鮮に
陶工の作務衣宜しき山躑躅
陶工の作務衣宜しき青蛙
還りきし子をいとほしみ初鰹
白き飯食べて平安終戦日
白き飯食べる喜び終戦日
北上のせせらぎに咲く小百合かな

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2007年6月19日 (火曜日)

桜鯛柾目の箸の香りけり  笠原タカ子

Hp_111 ♪(●^o^●)♪ 2007年6月19日 火曜日  曇 26℃

風になびく富士の煙の空にきえて行方も知らぬ我が思ひかな  西行

東京の水に華やぐさくらんぼ  蛭田千尋

桜鯛柾目の箸の香りけり  笠原タカ子

背きし子還りし夜の涼しさよ
枇杷食めば大和に逝きし友思ふ
枇杷食めば思ふ平群の少年期
言はざりしその少年期枇杷実る
目覚めては新茶のみどり楽しめり
深夜目覚めみどり溢るる新茶入れ
裏富士の裾野いっぱいラベンダー
赤富士を仰ぎ葡萄の袋掛け
赤富士を仰ぎ白桃の袋掛け
還りきし子もてなす為に初鰹

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2007年6月18日 (月曜日)

寝ころんで何の思案か青嵐  長谷川櫂

♪(●^o^●)♪ 2007年6月18日 月曜日 曇 晴 26℃

五月まつ花橘の香をかげば昔の人の袖の香ぞする 古今集 夏

寝ころんで何の思案か青嵐  長谷川櫂

運ばるる氷の音の夏料理  長谷川櫂

涼しさのかたまり慣れやよはの月 貞室

柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺 子規

蓴菜を採る箱舟の揺れ止まず
演奏を終へたる安堵柏餅
柏餅ふつくらとして開拓祭
ふくらみは国見の山や柏餅
還りける子に切り分けるメロンかな
夏痩せの日々ともなれり楽譜買ふ
思ふれば心の痛み夏痩せる
薔薇苑の女神の辺にこそ妻を待つ
覚めたれば何事もなき夏の夢
覚めたれば何事もなき天の川

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2007年6月17日 (日曜日)

黒土の黒のうるほひ大根村 成田千空

Hp_110 ♪(●^o^●)♪ 2007年6月17日 日曜日 晴  28℃

鍔広し茶摘帽子を茶にかぶせ  平畑静塔

黒土の黒のうるほひ大根村 成田千空

冬近き日の慈しむ藁の家  成田千空

さみだれやふと思ひける母のこと
さみだれやふと思ひける平泉
思ふれば心の痛み五月雨るる
鴬の鳴くや団地の裏表
つばくろや山の分校縦横に
メーデーの寂れし日本静かなり
余り苗一束暮れる棚田かな
終点はみどり溢るる茶畑かな
戻り来し吾が子嬉しき若葉風

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2007年6月16日 (土曜日)

朱欒咲く五月となれば日の光り 杉田久女

♪(●^o^●)♪ 2007年6月16日 土曜日 晴 曇 28℃

きのふより野鳩かへりきて鳴く庭にわれの幸もかへりうべしや  生方たつゑ

朱欒咲く五月となれば日の光り 杉田久女

杜若切ればしたゝる水や空  高浜虚子

濃山吹蝶蜂よぎるものは消ゆ  山口青邨

日の光り風の輝く聖五月
関東に昔ながらの青田風
笛吹けば風の震へや山法師
真白なる洋蘭活けてコンサート
清明の空一筋の墨田川
関東平野一面の青田風
青田風ただそれだけの平野かな
余り苗一束暮れる棚田かな
終点はみどり溢るる茶畑かな
戻り来し吾が子嬉しき若葉風

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2007年6月15日 (金曜日)

遠景は動かず暮れて蝌蚪の水   岡本眸

♪(●^o^●)♪ 2007年6月15日 金曜日 曇 雨 22℃

遠景は動かず暮れて蝌蚪の水   岡本眸

初渚ふみて齢を愛しけり  富安風生

盗まれし女ありけり朧月  柴田奈美

放蕩の果てや金魚と四畳半 柴田奈美

更衣みづから織らぬつみふかし  園女

金魚にも大河を泳ぐ望みあり
父と子の拘りありて金魚鉢
心痛の種またひとつ走り梅雨
漂しける白きワイシャツ更衣
靴下もシャツも純白更衣
憂きことの一つ生まれて走り梅雨
お三時のお喋り時間柏餅
至らぬ子至らぬ父やアイスクリン
至らぬ子至らぬ父や冷し珈琲
ただひとつ望む安らぎ百合の花

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2007年6月14日 (木曜日)

♪(●^o^●)♪ 2007年6月14日 木曜日 曇 雨 24℃

2_3 ♪(●^o^●)♪ 2007年6月14日 木曜日  曇 雨 24℃

春は花夏ほととぎす秋は月冬雪さえてすずしかりけり  道元

どの風にさらはれようか山桜 柴田奈美

日傘して世間知らずを装へり 柴田奈美

落とし前つけに行くなり白日傘 柴田奈美

薫風や蚕は吐く糸にまみれつつ  渡辺水巴

母鳰の水尾のなかなる子の六羽
つちふるや横綱二人蒙古びと
秋津島まこと目出度きさつき晴
夕べには祈りの深し百合の花
改築の多き横町額の花
賜はり眠りより覚め走り梅雨
給はりし寧き夢にも走り梅雨
喧噪の無き散歩道文字擦草
幸ひは静かな歩み文字擦草
古稀にして子に悩みける走り梅雨

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2007年6月13日 (水曜日)

鱒の話など山の子にみどりさし 菊地一雄

Photo_72 ♪(●^o^●)♪ 2007年6月13日 水曜日 晴   29℃

ひととせにひとつの春や技芸天  宮地良彦

わらび折るたび新しきわれなりし  宮坂静生

鱒の話など山の子にみどりさし 菊地一雄

炉を焚くは青葉嵐と言ふべきか
楽波の志賀の入江のかいつぶり
かつてあの青春の日の花吹雪
露座仏の眼差し近く土筆ん坊
露座仏に落花のしきり国見山
檸檬絞り塩焼きの桜鯛
檸檬の香塩焼きしたる桜鯛
誕生日は子供の日なり鯛を焼く
滴りや牡丹に朝の雨かすか

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2007年6月12日 (火曜日)

明けやすき夜を磯による海月哉 蕪村

♪(●^o^●)♪ 2007年6月12日 火曜日 晴 曇  23℃

明けやすき夜を磯による海月哉 蕪村

峠にはまだ雪消えず水芭蕉 宮坂孝作

釣初て蚊屋おもしろき月夜かな 言水

額の花一つ二つと開きけり
紫陽花のためらひながら開きけり
向日葵のもう咲きさうな日和かな
かすかなる塩味が好きで桜餅
雀の子空にてくるりと回転す
渋民は晴と絵手紙啄木忌
日のぬくみ草の香りの布団かな
ふと逢ひて誘はる句会走り梅雨
短夜の夢の多くは切れ切れに
短夜の夢の断片また一つ

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2007年6月11日 (月曜日)

給はりし五月晴なる句会かな

Hp_108 ♪(●^o^●)♪ 2007年6月11日 月曜日 曇 晴 25℃

泡雪(あわゆき)の中にたちたる三千大千世界(みちあひち)またその中に沫雪ぞ降る  良寛

牡丹花は咲き定まりて静かなり花の占める位置のたしかさ  木下利玄

まっさらな五月晴なる句会かな
給はりし五月晴なる句会かな
初夏の汗光りける散歩かな
包丁を光らせ捌く初鰹
初鰹捌く包丁光らせて
逝く春や一人生れて一人去り
逝く春やこの一瞬を大切に
飛行雲一筋許す五月空
ゆっくりと行水に居る定年後
踏青のあとはぬるめの湯に入りぬ

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2007年6月10日 (日曜日)

遠富士に一筋の雲夏きざす

Hp_107 ♪(●^o^●)♪ 2007年6月10日 日曜日 曇  23℃

句のかがやきーそれは魂のかがやき、人の光りせある 山頭火

うしろすがたのしぐれてゆくか 山頭火

咳をしても一人  放哉

入れものが無い両手で受ける  放哉

草萌えや湯で足濯ぐことの幸
逝く春や職退きしより返り見ずが
花南瓜吾が生き方も地味なるぞ
花南瓜地味なればこそ幸せぞ
花南瓜吾が生き方もかくの如
花南瓜地味なることは地の塩ぞ
花南瓜地の塩こそは尊かり
くつろぐは若葉の香りせし布団
夏めくや小学生に声かけて
遠富士に一筋の雲夏きざす

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2007年6月 9日 (土曜日)

ビヤホール女に氷菓子たゞ一盞  石田波郷

Hp_106
♪(●^o^●)♪ 2007年6月9日 土曜日 曇 雨 25℃

葱の坊主はつんつんとおのが丈もて天に触れゐる  稲垣京子

ビザンテイン光といへる微光のありとしてうちかさなりし朴のしらはな  葛原妙子

ビヤホール女に氷菓子たゞ一盞  石田波郷

騙されてやるも度胸や懐手  柴田奈美

名月を取り出す袱紗捌きかな 柴田奈美

あるときは船より高き卯波かな  鈴木真砂女

おほでまり少し慣れきし赴任の地
亡き人の桐の箪笥や薬の日
走り梅雨去りたる空のあきらかに
お土産のふつくらしたる桜海老
由比土産ふつくらとした桜海老
桜海老数多ふっくらした土産
桜海老どれもふっくらした土産
誕生の祝ひビールの泡嬉し
夏めくやオカリナひとつ持ちし旅
白牡丹まだ濡れてゐる雨あがり

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2007年6月 8日 (金曜日)

堰を跳ぶ稚鮎光となりにけり

Hp_105 ♪(●^o^●)♪ 2007年6月8日 金曜日 曇  25℃

堰を跳ぶ稚鮎光となりにけり
赴任せし疲れを癒すライラック
民宿の夕餉山女を塩焼に
句を語るため逢ふサングラス
句を語るため逢ふ若葉風
句を語るため逢ふ菖蒲園
短夜や昨夜の夢亦見ばや
古希を越し一病宥む生ビール
ビールより新茶が好きで日曜日
ビールより新茶が好きで定年後

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2007年6月 7日 (木曜日)

虹の橋渡り遊ぶも意のまゝに   高浜虚子

Hp_104 ♪(●^o^●)♪ 2007年6月7日 木曜日 曇 晴 24℃

えごの花はこぼれやまずも私のいのちあなたのいのちの上に  稲垣京子

針桐の林さは立ちほろほろとだれの光あそびゐるなり  稲垣京子

虹の橋渡り遊ぶも意のまゝに   高浜虚子

鳥わたるこきこきこきと缶切れば  秋元不死男

句を語るため逢ふ薔薇の苑
句を語るため逢ふもアイステイー
溢れける緑のなかに白牡丹
噴水のなかに数多の虹の橋
溯る鮎は波をきらめかせ
句を語りあふ葉桜のベンチかな
句を語りあふ喫茶店走り梅雨
句を語りあふ喫茶店白牡丹
スイートピー少し慣れたる赴任の地
葱坊主少し慣れたる赴任の地

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2007年6月 6日 (水曜日)

短夜の夢の途切れてしまひけり

♪(●^o^●)♪ 2007年6月6日 水曜日 曇 晴 24℃

禰宜の葱の坊主はつんつんとおのが丈もて天に触れゐる  稲垣京子

億万の偶然必然に導かれ今われは北上青柳町の辻に立ちをり  稲垣京子

杉山の杉の緑はたつぷりと墨を含みて佇ちゐるものを  稲垣京子

短夜の夢の途切れてしまひけり
届きたる新茶を渡すバス乗場
短夜のその結末を聞かざりし
向ひ立つ二つの塔や青葉風
みちのく訛り優しき走り梅雨
紫陽花やみちのくの訛りある句会
吟行に出羽の訛りも走り梅雨
妙齢の荒き言葉や青嵐
誰が植えし紫蘭溢るる小庭かな
やぶさかで無し春眠に肩を貸す

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2007年6月 5日 (火曜日)

ひかりあふ二つの山の茂りかな  去来

♪(●^o^●)♪ 2007年6月5日 火曜日  曇 晴 25℃

道の辺の大蕗の葉に雨こぼれ手折らばわれの傘になるべし 稲垣京子

都忘れ五、六本ほど咲かしめてしずけきかもよみちのくの家  稲垣京子

ひかりあふ二つの山の茂りかな  去来

君植えし紫蘭溢るる小庭かな
散る桜仁科五郎の石碑にも
拉麺に若布たつぷり青葉風
ほろ苦き竹の子汁を給はれり
給はりし竹の子飯のほろ苦し
重かりし退職辞令沈丁花
重かりし退職辞令蕗の薹
重かりし退職辞令チューリップ
青葉潮ポンポン船の白き水尾
高遠や江島寓居の花吹雪

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2007年6月 4日 (月曜日)

狂ひても母乳は白し峰光る 平畑静塔

♪(●^o^●)♪ 2007年6月4日 月曜日  曇 晴 22℃

蕾  杉山平一
誰がつくった文字だろう
草かんむりに雷とかいて
つぼみと読むのは素晴らしい
とき至って野山に
花は爆発するいのだ

薄緑まじる楝の花見れば面影にたつ春の藤波  永福門院

狂ひても母乳は白し峰光る 平畑静塔

機関車の終点に来て新茶の香
天の川静かに泳ぐ鯉幟
亡き人の声の聞こえる泉かな
花は葉に泉に差しぬ日矢一筋
青銅の考える人風光る
定年後軽い靴好き若葉風
国見山てっぺんに立つ鯉のぼり
牡丹より少し離れて茣蓙床几
葱坊主少し慣れきし一年生
赴任地に少し慣れきし葱坊主

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2007年6月 3日 (日曜日)

谺して山ほととぎすほしいまま 杉田久女

Hp_98 ♪(●^o^●)♪ 2007年6月3日 日曜日 曇り 25℃

逢ふよりは訣るる齢となりしかなみちのくに来て春の水見ゆ  辺見じゅん

谺して山ほととぎすほしいまま 杉田久女

親と居てよく鳴く方が子の烏  宇沢圭作

泛くばらに茎のありける深空かな  正木ゆう子

赴任地に少し慣れきし蓬餅
赴任地に少し慣れきしリラまつり
赴任地に少し慣れきし開拓祭
古希にして一病息災薬の日
亡き人の古き箪笥や薬の日
薔薇の香のまつただなかの美術館
藤掃きし箒目清し禰宜長身
余るほど薬遺せし薬の日
ふと逢ひて蕎麦の昼餉の俳談義
飛行灯点滅しばし首夏の空

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2007年6月 2日 (土曜日)

カンターレオカリーナ大会

♪(●^o^●)♪ 2007年6月2日 土曜日 曇 晴 22℃

薔薇よりも濡れつつ薔薇を剪りにけり 原田青児

何もかも線香花火の昔かな  岡本眸

開け放ち潮のしたる海鞘料理
薔薇の香の溢れていたる美術館
豊頬の少女歌ふや木の芽風
豊頬の少女歌ふや青葉風
豊頬の少女歌ふや風光る
海涼し現れさうな人魚姫
聖五月わが思ふ人生れ月
夢にさへ草萌の丘笛を吹く
夢にさへ蒲公英の丘笛を吹く
飛行灯流れゆきたる首夏の空

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2007年6月 1日 (金曜日)

覚めてまだ今日を思はず白障子  岡本眸

Photo_70 ♪(●^o^●)♪ 2007年6月1日 金曜日  曇 晴 21℃

さまざまな事おもひ出す桜かな  芭蕉

柚子湯沁む無数の傷のあるごとく  岡本眸

覚めてまだ今日を思はず白障子  岡本眸

滝しぶき浴びて山吹揺れにける
滝しぶき八重山吹の揺れやまず
揺れ止まぬ八重山吹や滝の音
紫陽花の蕾ほぐぐるる朝の風
青網戸洗へば風も新しく
張り替へし網戸透して青き風
新松子沖には白き貨物船
透くやうな乙女若葉の風の中
初夏の風は水色笛を吹く
紫陽花や透けるやうなる乙女ゐて

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